フラメンコギターのレッスンを楽しんでます

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フラメンコギターを20年近く習っております。

これは、スペイン製のコンデ・エルマノスというギターです。20万円ほどで買いました。

目次

フラメンコギターとクラシックギターの違い

よく、クラシックギターとどこが違うの? と聞かれますけど、そんなに変わりません。

ギターというジャンルを、クルマに置き換えれば、セダンとハードトップの違いくらいのもんです。

細かいところを言うと、ボディサイズがややクラシックより小ぶりです。特にボディの厚みが薄いです。

木の材質も、違いますけど、最近は、原木が減っているとかで、クラシックと同じような感じになっているみたいです。

乾いた響きで、キレの良い音が出るように作られています。

弦は、フラメンコ専用弦も売られておりますが、クラシック用のガット弦(ナイロン弦)でも問題なく使えます。弦高はクラシックより低めです。

特徴的なのが、ボディにプラスチックの板が貼られていることです。ゴルペ板といって、指の爪先でボディをガンガン叩いても、傷まないようになっています。昔はゴルペ板がなかったので、ギターに穴があいたりしていたみたいです。

楽器屋さんでフラメンコギターを探せば、スペイン製ばっかりだと思います。

国産は、ヤマハで2種類あるだけです。初心者用の5万円くらいのか、ベテラン用の60万円くらいのか、どちらかです。(沖仁モデルというのもあるらしいですが。)

昔は岩間楽器とか、スズキとか、田村ギターとか、ギター職人の工房で、たくさん作られていたみたいですけど、近頃さっぱり見かけませんね。中古だとあるかもしれません。

フラメンコギターの奏法

フラメンコギターの弾き方は、これはクラシックとは相当違います。

もともと歌と踊りの伴奏なので、ラスゲアードというかき鳴らしのテクニックが多彩です。クラシックから見ると、特殊奏法ですが、フラメンコでは基本です。

パーカッションの役割もあって、ギターをカンカン叩きます。弦を高速で弾きながら、薬指でボディを叩くテクニックがゴルペです。超絶技巧に見えますが、ちゃんとやり方があるので、そんなにメチャクチャ難しいわけではないです。

単音のフレーズも、力強く素早いです。クラシックは、わりと弦の中ほどを弾きますが、フラメンコはかなりブリッジ寄りで固い音色を鳴らすことが多いです。

粒の揃った音を素早く弾きこなすのは、かなりの修練が必要です。

連続で同じ音を鳴らすトレモロは、クラシックより音が一つ多いです。

フラメンコギターの楽譜

フラメンコギターの楽譜は、日本では、スペインの巨匠の演奏を採譜、弾きやすいようにアレンジしたものが練習者のテキストとして使われています。

ラスゲアードの記号などが入って、複雑なようですが、運指記号はクラシックと同じです。

しかし先生によっては、楽譜は参考程度で、けっこう無視します。

本場スペインでは、楽譜なんて見ないという話で、手写しで指導されると、沖仁がテレビでしゃべってました。

気ままにカポタストをつけるので、そもそも音程からして楽譜通りじゃないです。

フラメンコギターの名曲

フラメンコギターブームの頃、お手本にされたのがサビーカスという巨匠の演奏です。

キッチリした演奏なので、コピーしやすいです。私もサビーカスの曲を中心に学んでいます。

フラメンコの場合、個別の曲名はついているのもありますが、ブレリアスとか、アレグリアスとか、曲の種類で語られることが多いです。

だれそれのファルーカ、みたいなかんじで。民謡の、何とか節、みたいなものです。

たぶん、巨匠の演奏も、弾くたびに変わるんだと思います。

個人的には、最近亡くなられましたが、パコ・デ・ルシアの演奏が好きです。初期の頃(19歳)の演奏は、なんとかたどたどしくもコピーできましたが、「ラ・バローサ」(これは曲名)などの名演は、全く無理です。1小節たりとも同じようには弾けません。

師匠からも、パコ・デ・ルシアは聴いて楽しむだけにしておきなさいと指導を受けました。

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フラメンコギター教室

私は、わりと近所の先生から個人指導を受けております。

けっこうなお年で耳も遠くなってきたので、いつまで教えてもらえるか、やや不安なところもあります。引退されたら、また探します。

フラメンコギター教室は、なんでも教えているよという楽器屋さんみたいなところより、専門の先生についたほうが良いと思うのです。

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