推手(映画)のあらすじと感想

太極拳の推手の練習を最近熱心にしてますもので、ネットでも色々情報を見ておりましたら、映画の情報が出てきました。

タイトルがそのものズバリの「推手」、1991年の台湾とアメリカの映画で、英語の題が”PUSHING HANDS”。アン・リー監督のデビュー作だそうです。

リー・リンチェイ映画のような激しいカンフーアクションかと思いきや、静かな映画でありました。

映画「推手」のストーリー

主人公はおじいさんで、中国は北京の人です。太極拳の名人で、若い頃に推手大会で全国一位になったことがあります。

息子が、アメリカでコンピューターの博士になり、アメリカ人と国際結婚してます。

おじいさんは、息子に呼ばれて、中国からアメリカに越してきて同居生活を始めたのですけど、アメリカ人の嫁さんとは言葉も通じないし、ギクシャクしてます。

在宅で小説を書いている嫁さんは、家の中で套路の練習をしたり、中国語の歌番組を見たりする太極じじいが鬱陶しいです。

おじいさんは、カルチャーセンターに太極拳を教えに行くとき以外は、息子宅に一日中居ますが、嫁さんとは話もできないし、たいくつです。

嫁さんのベジタリアンな食生活や子供の教育については、いろいろ言いたいんですけど、息子の通訳は、言いたいところをボカしてるし、コミュニケーションがさっぱりです。

親思いのおだやかそうな息子の方も、板挟みでだんだんストレスが貯まって、ブチ切れたりします。

それで、おじいさんは家に居ないほうがいいと思って家出するのです。

台湾出身の同じような境遇のおばあさんとお友達になったり、なんだかんだあって、息子家族とは別に暮らすことにし、近所で太極拳教室の指導をしながら、息子たちの幸せを願って静かに晩年を送ることにしたのでした。

映画「推手」のカンフーアクションシーン

そんなかんじの、老いの悲しみをじんわり描いたホームドラマみたいな映画です。カンフー映画じゃなかったですね。

太極拳の練習風景はよくでてきますが、派手な立ち回りは、ちょっとしかありません。

家出した時、アルバイト先の中華料理屋の雇用主と揉めて、店員やチンピラどもに囲まれるシーンがあるんですけど、あっというまに全員ぶっとばしてしまいます。

それも、自分の足は動くこともなく同じところでたったまま。

おとなしそうなお爺だと思ってたら、えらい達人だったというところは、スカッと爽快なシーンですね。

太極拳の経験がない人が観ると、インチキくさ、と思うかもしれないシーンですけど、このごろよく推手ですっ転ばされたり弾き飛ばされたりしている私は、素直に、おお、すげえと思えたのでありました。(もちろん打ち合わせ通りの演出ではありましょうが。)

監督のアン・リー自身も太極拳の名人ということで、リアリティがありました。

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