実力がつくと話を聞いてもらえる

ちょっと嬉しいことがありました。太極拳の道場の先輩が、私の話を聞いてくれたのです。

どういうことかといいますと、もう4~5年くらいの付き合いになるのかと思うのですが、ウンチクおやじの先輩がいるのですね。

ウンチクしか垂れていない人と違って、トレーニングはされているので強いです。しかし、そのトレーニングが太極拳じゃないのです。

初心者のおばちゃんとかにコーチしているのはいいのですが、内容がけっこう偏っていて、怪しいです。

私も以前はへなちょこだったので、先輩に推手で負けてばかりでした。

型通りの勁で推手をすることにこだわっていた私は、ずーっと負けていたんです。

そんな私の言うことなど、先輩は鼻で笑って聞いてもくれませんでした。

でもこのごろは、型通りの小さな発勁で先輩に負けなくなりました。ほぼ私が飛ばすばかりになってます。

将棋で言えば、飛車角抜いてもらっていたのが、今では私のほうが、飛車角抜いときましょか? みたいなかんじです。

で、ようやく意見を求められたり、質問されるようになったのです。

結果的に先輩の勘違いを指摘することになるのですが、なるべくソフトに、伝聞形式で、それも小出しで、私の学んだことを答えると、先輩は感心して、メモを取りながら聞いてくれました。

やはり、人が話を聞いてもらうためには、実力が伴わないとだめですね。

聞きかじりのデタラメでない、本当の教えだとしても、実力がないと聞いてもらえません。

世の中そんなもんだと思いました。

というわけで、いかに口先で平和だ、人権だ、憲法9条だと唱えたところで、実力がなければ相手は話も聞いてくれないのだと、ちょいと話を拡大しておきます。

 

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