ジャッキーチェン「スネークモンキー蛇拳」感想・レビュー

前回、おすすめ動画の一つとして例に挙げたジャッキーチェンの「蛇拳」、お勧めしておきながら、どんな映画だったか忘れてしまっていたので、アマゾンプライムビデオで見てみました。

「酔拳」のインパクトに隠れて影が薄いですが、こちらの方が古くて、1979年、ジャッキーチェンの主演映画の初ヒット作だそうです。蛇拳のヒットを受けて、酔拳やら笑拳やらシリーズ作品が作られたのですね。

このシリーズ、幼少の頃に、よくマネをしてカンフーごっこをしておりました。それが高じて、大学生の時には、浙江省杭州の武術合宿に参加して、酔拳を学んだほどです。一週間だけでしたけど。

さて、何十年ぶりかで見た「蛇拳」、面白い!

古き良き香港カンフー映画!ってかんじがします。昔見たのは、日本語吹き替えでしたが、アマゾンプライムビデオにあったのは、なぜか英語版で、日本語の字幕がついてました。

これ、吹き替えではなく、実際に役者がしゃべっているオリジナル版なのかな? ネイティブっぽい発音じゃなくて、中学校の授業で習うような、わかりやすい英語なのです。そういえば、ブルースリーの映画も英語だし、昔の香港映画って、英語の文化だったんだろうか?

「師匠!」が”teacher!”とか、なんか可笑しなかんじです。

物語は、ダメダメな弱っちい、いじめられキャラが、師匠に出会って修行して、最強の敵を倒すという鉄板ストーリーです。ラストにオリジナルな技まで開発してしまうというスパイスも入っておりました。

小難しい伏線とか、ラブコメ要素とか、一切なし。清々しい!

このころのカンフーって、リズム感がいいですよねえ。ぱし、ぱし、ブンッ、ブンッ、フワッ、ドテッ、パシ、パシ、みたいな三々七拍子じゃないけど、安定の独特の拍子が、とても気持ち良いです。

プロジェクトA以降の、大掛かりでスリリング、スピーディーなアクションも、もちろん好きですが(あんなん真似したら死にます)、やはり私にとってカンフー映画といえば、昔の香港映画ですね。

久しぶりに見たら、またカンフーごっこをしたくなりました。…って、毎日やってるか。

ジャッキーチェンのカンフーは、太極拳とは全然違うように思われましょうが、やはり同じような要素は感じます。乱暴なアクションにみえても、化勁と発勁で成り立っているなあと思えるのです。

日本の殺陣や、ハリウッド映画の格闘シーンとは違うように思うし、その違うところが太極拳と共通するように思います。

まあ、私の個人の感想ですので、そりゃ違うだろうと言われても、ぜんぜん反論はいたしません。

 

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