前引きとか、膝引きとか、膝かぶりとか、呼び方はいろいろなようですが、立っている時に膝が爪先より前に出てしまうフォームは、宜しくないとされています。
武術として弱い姿勢だし、膝を傷めやすい形だからということです。
私もそう思っており、以前にブログのネタにしたことがあります。膝に注意したところで悪癖は治らない、全体的にフォームを整えれば、膝が前に出たりしない、みたいに書きました。
しかし最近、なにがなんでも膝が爪先より出てはいけない! というのも、さて、本当かなあと疑問に思えてきました。
自分自身が「なんか今、膝の軌道が爪先を超えてたような気がするぞ」ということがあるからです。
でも、膝に負担がかかっている感じはありません。
というか、足で体を支えているという感覚自体が、薄くなってきた感じがするのです。
支えているというより、吸い付く、つながっている、食い込んでいる、そんなかんじで体の内外は常に流動的に変化しており、体はお腹で支えており、膝に重量が載っているかんじは、ないのです。
これはきっと、纏絲による身体操作ができてきたからではないかなあと、推測しております。
一見、無理っぽく見える姿勢が、纏絲が効いていれば全然、楽々ってことがあります。
一見、無理っぽく見える姿勢が、本当に無理なので、体を壊すこともありましょう。
この差は、かなり練り込んで、体で感じるくらいにならないと、わからないと思います。
これも、個人的感覚ですので、本当かどうかはわかりません。
しかしまあ、考え考え形を作っているような初心者は、とりあえず膝に注意した方がいいような気もします。
コメント
私にとっては深すぎる内容です。以前に教えて頂いた「意守丹田」が脳裏に浮かびました。違うかも知れませんが、、、。
おやじさま、ありがとうございます。
「意守丹田」じゃなくて、「気沈丹田」ですね。それを言うならば。
しかし、今回の話は丹田の話ではなくて、体全体の繋がり感のことを言いたかったのですが、文章で書き表せるような話でもなかったです。
感覚の世界です。
この感覚、わかる人にはわかるんじゃないかなあーと思うのですが、その段階を通り越した人からすれば、何をくだらぬことを…という話かもしれないです。
そうでした。「意守丹田は少林拳。太極拳は気沈丹田です。」と教わりましたね。
再認識します。ところで「体全体の繋がり感」は「体内部に勁道が出来ている」状態が必要なのでしょうか? 何度もすみません。
「体内部に勁道が出来ている」という意味がわからないのですが、体の隅々まで、輪ゴムでつながっているような感覚はあります。
そのことですかねえ?
ただ、感覚は、どんどん変化するものでして、私も何度も何度も変化を繰り返しています。
やってれば、わかってくる、みたいな世界だと思います。
D’ont think. Feel !