太極拳 膝痛の原因

この頃、膝が痛くなってきたのです。

練習量は増えておりますが(毎日2時間ぐらい)、膝痛の原因となりそうな間違った震脚とか、無理な低架はしておりませんし、よくいわれる膝が爪先より出る膝潰れは、ほぼ修正できていると思います。

うーむ。原因は何だ?

面白いことに気づきました。膝が痛くなるのは、冬用のふかふかムートンのブーツを履いて練習したときなのです。

暖かい日は、いつもの布靴のカンフーシューズを履いて練習しますが、それだと、痛くないのです。

ブーツとカンフーシューズの何が違うかといえば、暖かさはもちろん違いますけど、靴底のグリップ力に大きな差がありました。

踵はどちらもペッタンコで、接地の具合はそんなに変わりません。

カンフーシューズにグリップ力はほぼありません。ブーツは、雪や氷の上でも滑らないようにか、ものすごく靴底が粘着質です。芝生の上だと、ほぼ滑りません。

ははー、これだな、と思いまして、分析研究してみました。

套路をゆっくりやってみて、どこで痛くなるか。

それで発見できたのが、架式が正しくできていないところがある、ということでした。

例えば、六封四閉のところ、軸足の爪先方向と、上体の向きにズレが生じておりました。

カンフーシューズだと、勝手に足裏が滑って、調整されていたのでしょうが、ブーツだと滑らないので、膝がねじれていたみたいです。

爪先と上体のねじれがあるということは、肘や肩の角度も不正ということでありまして、たしかに、習ったとおりの形になっておりませんでした。

これ、微妙な差ですが、修正すると、実に、体のしっくり感が増しました。

この微妙な差に気づけたのは、滑らない靴底の靴を履いてみたからですねー。これで自分で細かい修正ができます。怪我の功名です。

靴のグリップ力に頼らない練習を心がけておりましたが、たまにはグリップさせるのも良いものだと思った次第です。

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