雨だったり用事が重なったりで、ちょっとぶりのD公園に行きましたら、面白いことがありました。
白内障手術を受けられて6日目のN先生も来られていて、「あまり動いたらいけないから、休息」と言いながら、推手をされてました。ええんかいな?
D公園には、いろんな教室の人がたくさん集まりますが、みんなで簡化24式をやったあとは、好き勝手に分かれて適当に遊んでおります。私はいつも推手組。
いつも見かける人に、皆に交じらず、一人で棒を振り回している高齢のおっちゃんがおられます。(ほぼ全員高齢ですが)
まともに太極拳も知らなさそうだし、私はいつも、なんやろなーあのおっちゃんと思っているのですが、その人が声をかけてきました。
「君の動きは見ていて好きやけど、相手の人(N先生のこと)はアカンな。全然動けていない。勝負したら簡単に勝てる」
私はこの人、アホかな? と思ったんですが、角が立ってもいけませんので、「それは見る目がないんですよ」と、優しくたしなめるだけにしときました。
いつもD公園に来ていながら、N先生が何者か知らないというのも驚愕ですが、太極拳がわからない人には、そのように見えるというのも面白いですね。
N先生も公園では先生ではなく、ふらっとやってきて、遊んで帰るだけの人なので、あんがい知らない人も多いのかもしれません。
私と推手をされるときは、教室で教えているような四正推手でもなく、特にこの日は手術直後の安静期間中でもありますから、すごく動きが小さかったです。しかし、見えないようでも勁は流れ続けているのですが、わからん人にはわかりませんね。
このおっちゃん、自分では太極拳の達人だと思い込んでいるようで、初心者がやってくると近寄って行って、あーだこーだと偉そうにデタラメを吹き込みますが、推手チームの誰とも手を合わせようともしません。
だいぶん前に、ちょこっと手合わせしたことがありますが、一回限りでやってこなくなりました。N先生にも一回相手をしてもらったらいいのだ。(転倒しそうなので、N先生は相手にしないような気がします。)
それが面白かったことの一つ。
もうひとつは、前からのライバルKさんが来ていて、久しぶりにお手合わせしたことです。
同年代のKさんは、関節を取りに来たり足を掛けたり動きが激しく、いい練習相手だと思っておりましたが、今となっては実力の差が大きくなりすぎました。
見せつけても申し訳ないので、いちおう同じように動いて付き合いますが、やろうとおもえば瞬間で崩せます。片目でケンケンです。(最近覚えた言葉)
Kさん、おそらく日頃練習していないんでしょう。全く成長してないです。
これが月一回の異流派推手交流会のメンバーなら、一カ月の間に確実にレベルアップしてこられるので、慣れた相手であっても、毎回、緊張感があります。
なんとなく遊びに来ている人と、ガチで達人を目指している人たちとの、意識の違いでしょうね。
やっぱり、向上心ある人たちとの付き合いが楽しいです。Kさんでは刺激もなくなったし、棒のおっちゃんに対しては、哀れみさえ感じます。
そんな尊大な感情を持ってしまう自分自身には、偉そうになってはイカン! と自戒しときます。
偉いのにまったく偉そばらず、ヒョウヒョウとダジャレばっかり言っているN先生や、世間の風潮評価なぞ我関せず、太極門を追求し続けておられる安田先生のような境地を目指さねば。
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