46歳の私が子供の頃の学校と、今の学校教育は、ずいぶん変わっているようです。
家庭のあり方とか社会の変化にも関わりがあるのでしょうけど、文部科学省による「学習指導要領」によって、大きく左右されるようですね。
学習指導要領は学校教育はこうやりなさいと、国が指図するものです。公立も私立もそれに従わないといけません。
およそ10年毎に改定されるようで、次回は2020年ということです。そのポイントがすでに発表されておりまして、その内容を、小学校の先生からわかりやすく聞かせていただきました。
私の理解したところを、このブログにも書いておきます。
目次
学習指導要領の変遷
今までで、一番ボリュームのあった学習指導要領は、1970年ごろのものだったそうで、なかなかの詰め込み教育だったようです。ガリ勉推奨ですね。
しかし、ついていけない生徒が暴走し、窓ガラスを割ったり、廊下をバイクで走ったりという、バイオレンスで荒廃した学校が出てくるようになってしまいました。
それではいかんと、平成の世の中になって方針変更、「ゆとり教育」がでてきました。
バイオレンスは減りましたが学力は低下、世界のトップレベルの教育水準から、ガタ落ちになってしまいました。このままでは日本の子供が国際社会から取り残されてしまいます。
これではいかん、ということになってきました。
次期学習指導要領のポイント
これからの日本の子供を、国際社会で通用できるようにしようということで、英語の勉強時間が増えます。
アジア諸国では、小学校1年生から英語授業のあるところが多く、日本人の英語力というのはかなり下の方なのです。韓国のアイドルでもたいがい英語ペラペラなのに、日本人は英語サッパリなのですね。
というわけで小学校から英語の授業が導入されます。それも私の時代のような、読み書き主体じゃなくて、聞く、話す、コミュニケーションできるようになるというのを目指したものになるとのことです。
ものすごく今さら感がありますけど、国をあげてやっていこうということですね。
それと、ICT、情報通信技術が学校教育に取り入れられます。いまどきパソコンが使えないようでは、将来仕事ができません。私の世代のパソコン上手な人たちは、だいたい独学によるものでしたでしょうが、学校で教えて、パソコンに興味関心のない人も使えるようにしていこうということです。
スマホでラインができるとか、インスタグラムに投稿できるレベルは、ICTとはいえなくて、学校でプログラミングできる程度の能力を身につけようという話のようですよ。
私の高校生の頃も情報処理の授業はありましたが、マイコンを並べた特別室で、特別授業のような感じでした。これからの授業は1人1台のタブレットを使うような感じになりそうです。
それから、次期の改定では、何を学ぶかということだけでなく、どんなふうに学ぶか、学習の進め方も指導要領に入っています。
アクティブラーニングというそうですけど、我々オッサン世代の時のような、机に座って、先生のお話を聞いて板書をノートに書き写すというような授業じゃなく、生徒同士がバンバン議論したり、本物を体験しに行ったり、そういうのが主体になっていくようですね。
ひとつ学ぶのに時間がかかりそうな気がしますが、多角的に、深く身につくことではありましょう。
改定で予想される問題点
聞く、話す、コミュニケーションツールとして英語を学ぶには、ネイティブスピーカーの外人教師がいいということになるのですが、さて、外人の先生を確保できるのかという問題が予想されます。
公立の小中高すべてに来てもらうのって、なかなか大変でしょう。
ICTにしても、日進月歩の世界ですから、先生も勉強が必要ですね。先生の頭が追いついていかないと、これまた大変。きっと生徒のほうが覚えが早いですね。
しかし、1人1台の端末って、公立校だといろんな経済状況の家庭の子がいるわけですから、縦笛みたいに自前のタブレットをランドセルに入れてくるって、難しいんじゃないでしょうか。全員に貸与、というのも大変な費用がかかりそうです。
2020年というとちょうどうちの子が小学生になったときでして、さて、どんなことになっているやら。
コメント
わしらオッサンはどんどん取り残されまんな。
子供に頼るつもりでおります。