足で推手

推手道場でのこの頃のマイブームが、足で推手です。推足?

道場の新人の、私と同年代の男子は、自分の太極拳教室も持っていて、何十人も教えておられるんですが、推手をすると、まるで武術的要素に欠けていたのです。

向かい合ったら隙だらけ。こんなん、瞬間で死にますわ、ということで思いついた訓練法が、片足推手なのです。

片足を上げて、金的を守り、足を下ろす位置にも、気を使いましょうという意図でした。

手は四正推手なので、お互いに足を上げると、足同士が当たります。じゃあ、足でも化勁や発勁を入れましょう。上も下も忙しい!というかんじでやってみました。

これをやると、勁や気の抜けるヒマがありません。

足に気を取られると、上で崩されるし、上に集中してたら、足で押し込まれます。

これで、ぐっと隙がなくなりました。余計な動き、無駄な動きがなくなってきて、効率的になってきました。

それは結局、套路の動きに近くなってくるということなのです。

新人の彼は、主に24式を教えているようですが、套路と推手が全然つながっていなかったです。

ということは、套路も形ばかりの意味不明な動作でしかなかったわけで、ようそんなんで大勢の生徒に教えているなあーと思ったのですが、今後はもっと、中身の濃い指導者になっていくことでありましょう。

指導者が向上すれば、生徒さんも向上していくはずです。太極拳界隈の裾野の質を上げるのに、ちょっとでもお役に立っていれば嬉しいことです。

コメント