千利休と武術

毎日、朝起きたら、食卓を拭いたり、食器を洗って片付けたり、ゴミを捨てたりするのが日課。パパの担当です。

娘は後片付けしないので、お部屋はグッチャグチャ。着ているものも脱ぎっぱなしで散らかり放題。私が洗濯コーナーへポイポイ入れております。

ママも似たようなもので、日頃のお部屋は散乱しております。私も片付けベタな方なので、偉そうには言えませんが、いや、これは、一家の主婦としてどうなのかなあ、という気はします。

来客のあるときは、隙なく、キレイになるのですが、突然にお客を呼んだりしたら、とても機嫌が悪くなって、膨れてムクレます。私の母が来たときも…

しかし、妻は、お茶のお稽古に通っていて、なんだかお免状も持っております。

お茶の心って、常に隙なく、おもてなしの精神だと思っているのですが、実践できていませんね。

千利休の言葉に、こんなのがあります。

茶は服のよきように、炭は湯の沸くように、夏は涼しく冬は暖かに、花は野にあるように、刻限は早めに、降らずとも雨の用意、相客に心せよ。

利休さんの言うような十分な用意ができていなくとも、気持ちだけでも、おもてなし精神でありたいものです。

さて、武術の心がけも、それに近いものがあると思います。

常に不測の事態に備え、自己を万全の状態に保っておくために鍛錬を欠かさない。

大会が近づいたから、ちょこちょこ練習するというのでは、実生活には何の役にも立ちません。

いかに運動量が多くとも、大会に合わせて、練習量とか練習メニュー、体重をコントロールするというのも、武術ではなくて、スポーツの世界でありましょう。

大会や試合に出る出ないに関係なく、日々、万全な状態を作って、有意義な毎日を過ごし、突然の敵襲にあっても対応できるよう、心身を鍛錬しておくというのは、茶の湯のおもてなし精神に共通するもののように思えました。

そのように有りたいと願っております。

 

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