太極推手と競技推手

雨の中、月に一度の異流派推手交流会に参加してきました。

さすがに今日は来ている人は少なかろうと思ったら、あにはからんや、盛況でありました。皆さん、推手が大好きなのですねえ。

到着するなり、ある女性から親しげに声を掛けられまして、どうやらこのブログを読んでくれているらしく、私も嬉しく親しくお話させていただきましたが、すみません、どなたでしたっけ?

N先生のところの生徒さんだったかな?

推手は、いちおうできる、という感じでしたが、甘いところが多数ありました。上下相随とか体重移動とか指摘させてもらいながら、しばらくやっているうちにどんどん良くなっていったので、甲斐があるなあ~と、楽しかったです。

そのあと他の猛者どもとお手合わせして、刺激と気づきを多くいただきました。それはまた別に書かせていただくとして、最後のお相手が、初参加の女性でした。

教えてあげて~と声がかかってお手合わせいただいたのですが、この方が、いつもと相当に感じが違ってました。

うっ、これはっ! ってかんじ。

競技しか知らないといわれたので、表演競技の選手かと思って、套路も推手も同じですよと言ってたら、套路も知らないということで、ん? と思ったら、競技推手でした。

若い女性で、体はすごく柔らかく、バレリーナかと思うほど。芯がなくグネグネで、ものすごく仰け反っても、前のめりになっても復帰できます。上下相随、関係ありません。

私は初めての人には最初は相手のやり方に合わせる方針ですので、それにつきあっておりましたが、頃合いを見て、間合いを少し詰めたり、引いたりしてみました。

そしたら、もう姿勢を保てず、崩れてしまいます。

驚異的な体の柔らかさと粘りがありますが、足を動かしてはいけないという競技推手に特化した動きですね。そういえば、以前、競技会に参加した時もこんな人が多かったなあ。

「私がやっているのは太極推手で、太極推手と競技推手は、いろいろと相反するので、両方を同時に学ぶのはたぶん無理、私は太極推手の方しかできないですけど、まあ参考になりましたら」というかんじで、お相手させていただきました。

以前に競技会に参加した時は、負けてばっかりで、自分の実力が不足していると思ったものですが、こういう方向に上達してもしょうがないなあーと、今回、あらためて感じた次第です。

この方には、あんまりうまく教えられず、言いたかったこともあんまり伝わってないような気がしてます。競技推手を揶揄しているように思われてもいけないので、なんだか奥歯にものが挟まったような言いようになってしまいました。

終わりがけだったので、あんまりじっくり話せなかったこともありますが。

太極推手、面白いと思ってもらえていたらいいのですが…。私の前にも、何人かの猛者がレクチャーしていたようなので、たぶんまた来てくれると思います。

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