ヒップホップダンスと太極拳

縁あって、ヒップホップダンスの舞台を観覧に行くことになりました。

3時間のショーは、歌あり、劇あり、なかなかのものでした。

ヒップホップと言うと、ダボッとした服を着た行儀の悪い兄ちゃんたちが、夜中に道端で踊っているもの、という偏見を持っていたのですが、いやいや、なかなかの芸術ですね。

小さい子どもたちから、ムチッとしたセクシーなお姉様方までの、激しく華やかな踊りに、目が釘付けになりました。

お姉様方のセクシーさにも目を奪われましたが、やはり私も武術を嗜むものの端くれ、ダンスの動きに注目してしまいます。

飛んだりはねたり寝転がったり突然起き上がったり、激しい動きの連発ですが、上手な人って、踏ん張る動作がないし、床を蹴ってもいませんね。そして丹田がぶれていません。

効率的に重力を利用していて、体力のロスがないです。手足バラバラ無駄だらけに見えて、実に統制が取れた動きです。

丹田を中心とした効率的な動作って、私が30年太極拳の鍛錬を続けてようやく実感してきたところですが、ダンサーの皆様は、いとも簡単にやっておられますなあ。

簡単にみえて、血のにじむような練習の賜物なのかもしれませんけど、ダンス歴30年の人は少ないように見えましたので、そもそもの練習方法の違いによるものかもしれません。最初から丹田中心に動くような訓練方法になっているのでしょう。

太極拳も、正統な先生による正当なカリキュラムに沿って学べば、そのようになっているような気がしますが、健康体操的日本の教室のほとんどは、そうではないと思います。

年配の人には、ヒッピホップダンスはしんどそうですが、若い人には、太極拳、その他カンフーを学ぶためにも、とっても参考になるんじゃないかと、思った次第です。

コメント