太極拳と全然違うジャンルの本が勉強になる

太極拳の本とか、ブログとか、動画とか、いろいろ読んだり見たりしてきましたが、もはや目新しいものはないなあと思うようになりました。

特に、本屋さんに置いてあるような入門者向けの本からは、何も得るものはありません。ええー、こんなん見て、太極拳勉強するの…ってかんじです。

ウェブ情報も、信頼できそうなものは、あらかたチェック済みです。信頼できそうなのって、1割くらいです。残りの9割がたは、浅いか、偏っているか、トンデモナイ勘違いか、デタラメだと思います。

もしかしたら、まだ辿り着けていないビックリ情報が眠っているかもしれませんけど。

それより、全然違うジャンルの本に、おやっ、なるほど!と思えることが書いてあったりします。

乗馬の本を立ち読みしていたら、「お馬さんは、ハエが止まっても敏感に感じて反応する、お馬さんを走らせるのに、引っ張ったり叩いたり脅したりしなくても、ハエくらいの力加減でわかってくれる、上手になれば、思うだけでいい」というようなことが書いてありました。

おおーっ、これって四両撥千斤のことを書いているのか??と思えました。

また、緊張してガチガチになっている生徒さんを上手にさせる方法とかも書いてあって、これは太極拳の指導にも通ずるものがあるなあと感じまして、太極拳とか武術の本より、ほかのジャンルの達人の書いた本に、ヒントがあるんじゃないかと思うようになったのでありました。

スポーツというジャンルの中だけじゃないかもしれません。

茶道華道音楽といった芸事でもいいような気もしますし、経営とか政治とか、職人のノウハウとか、そんなところにもヒントがあるのかも。

そういえば、安田先生の著書にも、四書五経を読むべしと書いてありました。

狭いジャンルの中で、マニアックな知識を寄せ集めて、蘊蓄オヤジになって、うっとうしがられるより、もっと普遍で、幅広く、本質に迫ったことを学ぶ方が、太極拳も上達するし、人間の厚み深みも出てくるんじゃなかろうかという気がいたしました次第です。

まあ、基礎の鍛錬をしっかり実践した上での話ですけど。

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