異流派推手交流会では、たくさんの想定外な人と当たることができて、実に勉強になります。本当に面白いです。
毎週通っている太極拳の推手道場でも、いつもおんなじことばかりでは面白くないので、いろいろと試しております。試したいことはたくさんあるんですが、先生方とか、妙齢のオバサマ方相手に無茶はできません。
で、私より年下の、活きのいい男性、R氏にお試し相手になってもらっております。
R氏、自分の教室を持っていて、生徒さんもたくさんいて、養生方法を伝えることにがんばっておられるようですが、武術武道格闘技経験はなくて、武術としての太極拳は、へなちょこです。
しかし、R氏はタフです。そして受容力があります。あんがい素直です。どんくさいですけど。
どんくさくても、素直な人が、伸びる!
これは私が発見した法則です。
運動神経が良く、頭も良く、記憶力抜群で、ペラペラと蘊蓄を語ることはできても、素直に練習しない人は、ダメです。
R氏は、物覚え悪く、運動神経もそんなによくないですが、素直なんです。習ったことを実践して、ちょっとづつでも、良くなってきてます。
これは伸びるなあ~、練習相手にいいなあ~と、期待できるのです。
オバサマ方には、基本的なことをちょっとづつ、安全に配慮しながらレクチャーしてますが、R氏には、まあ良かろうと思ってまして、私の試したいことに付き合ってもらっております。
他の人にはやらないことを、バンバンやっとります。
目打ち金的もやるし、関節も取ります。投げるし、転がします。
隙だらけなので、胸や腹を、バンバンと拳で打ちます。顔面もどんどん打ってみました。
防具もグローブもありませんので、当然ライトコンタクトでふんわりとです。ソフトコンタクトといってよいでしょう。痛くないように当てています。しかし、ふんわりでも、崩しにかかります。
私も打ってもらいます。打ってきたら化勁です。
顔や胴体で接触していると、拙力に頼れませんので、化勁の練習にとても良いと思えます。
打たれながら関節を極めたりします。
以前に安田先生に実演してもらったことがありますが、日頃、なかなか練習できないことです。
ポンリージーアン四両撥千斤という世界は魅力的ですが、原始的殴り合いがまったく前提に無いというのも滑稽です。
打撃を無効化してからが、太極拳の真骨頂ですね。
こういう練習ができる仲間がいるということは、本当にありがたいことです。
達人への道を進むには、師匠だけでなく、仲間や環境も大事だなあーと思える今日この頃でした。
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