抖勁(とうけい)というのは、発力動作の時に、体がブルブルっと震える現象で、陳式太極拳の特徴みたいなものです。
カッチョいいので、真似する人が多く、私も意識的に体を揺すっていたように思いますが、このたび、初めて、本物の抖勁を体験できました。
抖勁が見られる代表的な動作といえば、掩手肱拳ですけど、この掩手肱拳を正しく打てるようにと、指導を受けました。
空手や他の拳法のイメージだと、難しいのです。
それはわかっちゃいるけど、なかなかうまくいかなかったのですが、細かい指摘を受けながら、何度も繰り返していたら、ついに、おおっ、いい感じで打てました。
まだ、100発100中というわけでもなく、うまくいったり失敗したりですけど、それだ!と言われた時は、自然と抖勁が発生しておりました。そんなに大きくはないですが、お腹の芯から、ブルルンっと沸き起こるような感じです。
抖勁って、震えながら打つことじゃなくて、爆発の余韻なのですね。これも、わかっちゃいたけど、実感できたのは初めてでした。
これでまた一歩、達人に近づいた! たぶん。
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