技術は一つの門派に統一するのが上達が早いと思う件

推手道場の先輩が、白蝋棍をゲットした! というので、これは自慢しにくるなーと予測しまして、私も、神戸中華街と東方商事さんで購入した白蝋棍を、持っていきました。

私の白蝋棍は、さっぱりしなりませんが、先輩のは、なんと、しなるしなる! ビョンビョンしなります。面白い! これぞ白蝋棍!

何が違うのかといえば、実に単純な話で、太さが違ってました。

先輩のは細いのです。だいぶ若いうちに伐採されたのでしょう。表面に生木のボコボコした感じが残っています。

私のは、表面がツルツルに削って加工されていますが、それでも太い。なるほど、そういうことだったのか。謎は解けた!

道場は、にわかに棍術教室みたいになりまして、みんなでグルグルと棒を振り回しておりました。

練習後、先輩が道場のグループラインに、いろんな棒術や槍術などのYouTube動画をあげてくれました。

棍は少林寺、剣は武当山、みたいなことを書かれていて、なるほどそれが業界のメジャーなのかと勉強になりましたが、グループラインを見る他の生徒さんが、なるほど、それを学ぶのがベストなんだなと変な思い込みをしても良くないので、補足説明をしておきました。

波風立てたくないんで、あんまり自分の主張はしたくないんですけど、先輩の言うこと真に受けてたら、上手になれないと思うのです。

先輩、いろんな知識は豊富で、ウンチクは語れるんですけど、たいして身に着いてなくて、でも自分は物知り、賢い!ってかんじで、どうだかなあというかんじ。

私が書いたのはこんな感じ。

「動画で紹介されている日本の棒術や杖術の振り方と、私の棍が違うのは、重い大刀や、長い槍にそのまま当てはめるという前提があるからです。私は棍も剣も陳家溝のしか知らないですが、武器全般、同じ門派のに統一しておくと、基本理念が同じなので、習得が楽チンです。あっちこっちバラバラで覚えると、頭と体が混乱するような気がします。私が次々武器を覚えて、刀でいきなり金メダルをいただけたのは、全部同じ系統で学んでいるからです。棍を振れば剣の練習にもなるし、普通の套路の練習にもなっていて、効率的に上手になれます。」

先輩に限らず、いろいろバラバラでやっている人が多いように思います。楊式をやってると思ったら、陳式剣をやったり、扇をやったり、でも、どれもマトモにできてなかったり。そもそも、規定套路の総合太極拳が、バラバラの寄せ集めに見えます。

伝統拳を学ぶには、武器でも推手でも、系統を尊重して、順序良く学ぶのが、上達への近道だと思います。

なんでもかんでも手当たり次第に手を出していると、どれも上達できないように思うのでありました。

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