鰻と蟹 化勁と発勁

安田先生のFacebookを、遡って読んでいると、化勁はウナギで、発勁はカニだと書いてありました。

はーッ、なんとっ! 私は、持った湯呑をバッタリ落とし、小膝叩いてニッコリ笑い、ありがとう浜村淳! と叫んでしまいました。(浜村淳は関係ありませんが)

先生の投稿は、以前にも、目を通しているはずなのですが、そのときはイマイチ意味がわからなかったのです。

でも、今はよくわかります。

化勁がウナギというのは、ふむふむなるほどねえ、という感じで、発勁がカニというのは、ほーっ、なるほどッ! という感じです。

この喩えで、一気にまた私の套路も推手も変わりました。

推手の道場で、いつも勁を捕まえられて押さえられる先生に手合わせしていただいたのですけど、私は水槽の中を逃げ回っているウナギ、と思い続けていたら、ぜんぜん、捕まらなくなったのです。

始終、同じ圧力で接し、圧力の変化を感じたら、ウニュッと逃げられます。おおっ! 上達した!

先生も、私の変化に驚いておられました。

鰻と蟹のたとえは、勁がある程度わからないと意味がわからないと思いますが、ウナギとカニの動きも知っていないと、理解できないように思います。

私は子供の頃から、祭りの縁日のウナギ釣りに親しんでおりましたので、ウナギのニュルニュル逃げる感じはわかります。

カニは、生きているタラバとかズワイは馴染みがありませんけど、サワガニとか、島のカニとかにチョッカイをかけることはよくありました。

ハサミを、パッ、パッと動かしますね。カニさん。ああー、あれは発勁だったのか。

ほんの些細なヒントのようで、とても大きなヒントでありました。

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