太極拳の蹬脚の練習

太極拳

また面白い練習方法を考え出しました。蹬脚の練習です。

サンドバッグを足の裏で推して揺らします。勢いがついて足の裏から離れてしまったら、戻ってくるのを待って、優しく足の裏で受けます。その間、足は上げっぱなしです。

足裏でサンドバッグを受けると、重みが、地面についている方の足に伝わって、バランスが取れます。地面とサンドバッグが勁でつながる感じがします。

この感覚を養う訓練です。思い切り蹴っ飛ばす練習ではありません。

推手を足でやるという感覚ですね。

太極拳をやっている人は、近所の公園に行けばゴロゴロおられるのですけど、特に二十四式をやっている人って、蹬脚の意味というか、イメージがないんじゃないか?という気がします。

下から上に上げて、ピーンと膝を伸ばす足上げ体操というかんじなのです。

推手道場でご一緒しているオバサマが、私はあまり脚が上がらないのよーと、バーに足を上げようと頑張っておられまして、足が高く上がらなくても、こんな練習で蹬脚はできるようになりますよと、サンドバッグ蹬脚を教えてあげたのですが、なんと、蹴るという概念をお持ちでなかった! と気づきまして、いささか驚きでありました。

逆に、陳式太極拳を練習している人は、蹴っ飛ばしているというイメージはあっても、勢いよく発力している動画のイメージに惑わされてか、太極拳の勁でない人が多いように思います。まあ、私もそうでしたが。

サンドバッグ蹬脚訓練法を繰り返してみれば、優しく押し出し、優しく受け止めるという、化勁と発勁の練習になります。片足立ちの安定感も養えます。

サンドバッグなんかあるか! という環境の方は、壁でも立木でも相手にやってみればよいでしょう。

人間サンドバッグになってくれるようなお友達がいれば素敵ですが、サンドバッグ役は、ちゃんと交代交代でやりましょう。

 

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