私の初めての生徒さんは、もともとの知り合いの方で、東洋的な文化とか、気功に興味があって、合気道が習いたい、でもまあ、太極拳でもいいかーというかんじで習い始めた方です。
70歳男性です。
その次は、同じマンションの方々で、公園でのラジオ体操に続いて習ってみたい、という妙齢の女性方。
ラジオ体操から参加している人は、まあまあ元気ですが、運動経験のない人は歩く足取りもおぼつかないという感じで、歩行訓練からやっています。
公園は冬場寒かったからか、あまり集まらず、レギュラーメンバーは2人だけになっておりました。
暖かくなり、またひとりマンションの人が参加するようになりました。
新しい方は、見た目、わりとお元気そうですが、癌の治療中だとのことで、気功にご関心があります。
癌に気功が効くのかどうか、ちょっと確証はありませんが、私の友人に、癌になってから太極拳を始め、お医者さんの余命宣告よりだいぶん長生きした人がおりますので、悪くはないのではないかと思っています。
高齢の方は、総じて、歩き方が不安定ですね。気功もいいですが、転倒しない歩き方、というところに重点を置いて練習しています。
最初はガタガタだった方も、わりとシャンと歩けるようになってきました。これは教え甲斐があったなあという点です。
基本功は気功みたいなものですから、呼吸をゆっくり、体を整えていきましょう、というかんじでやっております。
套路はまだ、一番進んでいる人で、第1段までやってみた、というところですが、覚えていないので、ひとりじゃできない、というところ。道は長いです。
遊び感覚で、推手もちょこちょこやっております。
レッスン料は無料。
教えることで、私も理解が深まります。イラスト手書きのテキストなんかも作ってみたりして、いろんな資料も調べるし、動作名もちゃんと普通話で発音できるよう、ピンインを見ながら発音練習をしてます。
生徒ができてよかったなあ、と思っておりますが、それにしても、学ぶ動機が、私とは、まるきり違うなあ。
やはり高齢化社会、平和な日本、ですね。
まだ誰にも教えだしていない頃、大学生の甥っ子に、強くなりたくないか? と声をかけたのですが、バイトとデートで忙しいと、断られてしまいました。ガビーン。
私が少林寺拳法を習い始めた動機は、強くてかっこよくなりたい、と思ったからで、太極拳は、少林寺拳法よりさらにカッチリして奥深そう、と思ったからです。
裏練習では、ナイフを使った体験実習とかもやってましたねえ。
健康のためというのは、当時は動機になかったです。(今はそこが大きいですが)
今も、道場に行けば、わりとイケイケの推手大好きな人達がいて楽しめますが、みなさま、まあまあ高齢です。
うちの娘に教えたいとも思っておりますが、まだちょっと小さすぎます。
かつて私が学び始めた頃のような、ガンガンやりたい若い人と練習したいという気もしますが、空手やキックでガンガン来られても嫌だし、なかなか難しいですね。
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