N先生に「この頃、馮志強先生の動きに似てきたなあ」と言われたのです。
おやっ! 名人に似てきたと言われて嬉しい!
多くの名人、重鎮達と交流されてきたN先生の言葉ですから、なおさらです。
ですが、私が馮志強先生を見たのはDVDで数度くらいのものです。陳正雷老師のなら何百回と数えきれないほど見ましたけど…。
そんなに強烈に記憶に焼き付いたのかな?
たしかに、数度見た馮志強先生の動きには、シックリくるものがありました。
それは、「混元」の概念を安田先生に習ってからです。混元を意識するようになって、自分自身の動きがガラリと変わったようには思っておりました。それが外形に表れて、混元陳氏太極拳を編み出した馮志強先生の動きに似たのかもしれません。
地元の教室では、私一人だけ動きが違うと、よく陰で言われています。
楊式太極拳の教室では「あの人は陳式やからねえ」と、よそ者扱いされ、陳式新架の教室では「あの人は老架式やからねえ」と宇宙人みたいに言われます。楊式教室では楊式をやっているし、新架式の教室では新架式をやっておるのですが。
陳式老架式の教室は地元にはありませんが、もしあったとしても「あの人のはナンタラカンタラ」と別者扱いされるのでしょう。
異流派推手交流会では、お手合わせ後にお互いの専門を教え合います。私が「太極拳やってます」といえば、皆様、すごく納得してくれます。太極拳のイメージ通りだってわけです。私も自分で、太極拳っぽい、と思っています。
しかし、うちの近所の太極拳教室の皆様のイメージする太極拳って、違うんですねー。その違いこそが、太極拳のエッセンス、混元の表れだと思うのですが。
そこんとこ、理解もイメージもできない人からすれば、別物にしといた方が気楽なんだと思います。
私も、別カテゴリーに入れといてもらった方が、気楽ではあります。
なんにせよ、嬉しい一言でありました。
コメント
「混元」の概念、、、 知りたいです。
概念を言葉にするのが、難しいですねー。
先天の気と後天の気が混じり合った混元気で、それが球体になって体の中でウネウネ動き回って、それが形に現れる、みたいなかんじです。
どうもありがとうございます。難しそうですね。
しかしN先生のこと、このブログで頻出されてますが 凄そうですね。達人。
N先生は、日中国交正常化のころ、まだ日本で知られていなかった太極拳を習ってきて日本で広めた初期メンバーなのです。当時の太極拳は際物扱いで、推手の練習相手もいないので、合気道や少林寺拳法の人相手に練習してたそうです。
今では、日本最大級の太極拳組織の偉い人です。(もうすぐ定年)
私は、たまたま家が近いという幸運で、週に1,2回、一緒に練習しているのです。安田先生との再会も、N先生の不思議なお導きによるものでした。
レジェンドでいらっしゃるのですね。凄い。
しかしN先生といい安田先生といい、不思議な力に導かれているようですね。
達人の道まっしぐら!
ありがとうございました。