蓋とか網とか内視鏡とかの勁の感覚

N先生がブログに書かれていました。

生徒さんからもらったという太極推手の感想についてのお話でした。

以下抜粋

「手合わせして頂くと内視鏡の様な感じで身体の力が入ってるとこやバランスを崩しそうなとこを探られている様な感覚になります (笑)
バレない様に逃げていると気が付くと動けないくらい固まっている感じです (笑)」

「内視鏡でさぐられている」かのよう = なかなかにおもしろい表現だが、コレって、「四字密訣」にある、「蓋」みたいな感じ なのだろうか? 確かに、まったく別な表現をすれば、つまり、見える形としては、「網を持って、魚を追い込むような」、そういう 気分に なっているトコロは大いにある。また、待ち伏せ、みたいなコトも 確かに、確実に やっている。つまり、基本、相手の 勁路は通常、開けてあげながら、自由にさせておいて、しかししかし、ちゃちゃっと 塞ぐ みたいな・・・まっ、推手はそういう遊び です。


引用ここまで。

勁が通る感覚や、勁で押さえて双重状態に追い込む感覚を表しているのだと思うのですが、いろんな表現で面白いですね。

N先生に感想を送った方は「内視鏡」といわれ、N先生は「網をもって魚を追い込む」と言われてます。

私は、けっこう「蓋をする」という言い方をしていますが「四字密訣」にあるとは知りませんでしたねー。私も先人の感覚に近づいたようで嬉しいです。

地元の陳式のS先生は、「岩の隙間に水が浸み込むように」と言っておられました。

安田先生からは地面に縫い付けるかんじ、と聞きました。(縫い付けるのが一番強烈ですね)

それぞれ様々ですが、どれもこれも「なるほど!」と納得できます。

こういうことって、なかなか本にも書いていないし、YouTubeで説明する人もいないし、実に微細なお話です。

しかし、この感覚がなければ、太極拳はわからないよねえという気がするのです。

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