ブルース・リーの橫蹴り

昔に見たブルース・リーの映画に、ウォーミングアップをしているシーンがありました。ドラゴンへの道だったかなあ? 記憶があいまいなのですが。(ネットで探しても、どうも見当たりません)

その中で、片足をゆっくりゆっくりあげて、じわじわと斜め上に伸ばして、橫蹴り、サイドキックのポーズになるというのがありました。

当時、それを見て、すげえー! と思ったのです。

高校生の時だったかな?

少林寺拳法をしていたので、横蹴り自体は、普通に毎日やっておりましたし、勢いよく蹴ったあと、空中でピシッと止めるというのも、そんなに難しくもありませんでした。

しかし、じわじわっと伸ばしていくというのが難しい!

バランスが崩れてグラグラするし、ゆっくりのばすと、足が攣りそうです。

あれは、ブルースリーだからこそできること、それにあんなんできたところで、特に意味なし! と思い込むことにしまして、そんなトレーニング法は忘れておりました。

あれから40年! (綾小路きみまろ風に)

…もたっておりませんが、30年はすぎたかな? なにげに足を上げていて、これはブルース・リーのあのシーンや! と気づきました。

体中を纏絲で動かすチェックをしておったのです。

そもそも太極拳の套路自体がそういう練習だと思いますが、きまぐれに、套路の形にはない動きも、いろいろ試していて、なにげに足を斜め上に上げていたら、ブルース・リーのサイドキックになってました。

それで、ようやく理解しました。

ブルース・リーのキックは、纏絲を効かしたカンフーのキックだったのですねー!

あれは筋肉に力を込めて足を上げているのではなかったのです。

感覚で言うと、お腹で糸を巻き上げて、足が上がっていくというような、そんなかんじ?

足の裏でバランスをとっているわけでもないので、グラグラもしません。

ちょっと言葉では説明しがたく、動画で見比べてもわからないかもしれませんが、これがカンフーというものやなーと、実感できて、感動しております。

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