太極拳には、吸い込む発勁があるなあと、気づいたのです。
前から、そう思っておりましたが、体感しました。
新架式で良く表現される折畳勁なんかは、そうですね。
シュッと吸い込んで、お腹がぐりっと回って(イメージ)、虚実変換が完了します。
その直後に、打ち出す発勁が続きます。
それが、老架式でも、あらゆるところに隠され、含まれている! と気づきました。
およそ打ち出す発勁の前には、この勁がセットじゃないでしょうか。
つまり、化勁のところでも、瞬間の発力ができるということです。
擺脚は、吐きながらより吸いながらの方がしっくりくると、前から感じておりましたが、ここも吸い込む発勁だったんだな、と納得しました。
擺脚は右に振り回す右脚と、手が合わさって叩きますけど、この時の手の動きが、吸い込む発勁だったのですね。
そして、一見回し蹴りのように見える右足も、やはり吸い込む勁であって、上下で吸い込み合い、打ち合っていたのです。
なるほど、目から鱗だ。
右脚を右に振り回し、両手を左に振り回し、胴体はねじれ、ヒステリーを起こしているチンパンジーみたいになっている人に、そうじゃない!と教えてあげたいところですが、理解されそうにないから、やめとこ。
(ヒステリーを起こしているチンパンジーを実際に見たわけではありません。イメージです。)
名人、達人は、なにげに普通に、こういった呼吸をされているとおもいますが、その理屈というか、認識を持っておられるのかどうか、謎です。
アタリマエにできているから、考えたこともない、とか?
私は、なかなかできなくて、あれはどういうことなんやろう? とずっと考え続けてきたので、気づけたのかもしれません。
まあまあ秘伝的な要素なのかも?
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