この頃のマイブームは三尖相照です。
推手道場で、さっぱりうまく推手ができない太極拳ベテランのオバサマAさんの、どこが悪いんかなーと観察していると、虚実分明ができていないのと、三尖相照がないのだと気づきました。
手と足と鼻先がバラバラなので、合わせるようにすると良いですよ、とアドバイスすると「三尖相照ですね!」と答えられました。
知っとったんかーい!
知識はあっても、全然身についていない例ですね。
なにかと説明するたびに、「でも」「でも」と言い訳され、「有名なナントカ老師が言うことには…」と、反論されるのも良くない癖です。ナントカ老師はきっと間違ったことは言っておられず、Aさんの理解が浅いか偏っているか曇っているか化けているかといったところだと思いますが、ナントカ老師の教えを分析したり解釈を研究しているヒマはないので、右から左にスルーです。
片足立ちのまま、手足の方向に注意して、推手をやり続けたら、ちょっと良くなりました。
三尖相照を意識しながら、人と推手をしていると、新たにいろいろと気づきます。
こっち向いて、あっち向いて、としていると、三つの尖の部分は、どんどん変化していくのだと気づきました。
この形の時は、ここが三尖!みたいな、固定されたものではないですね。陰陽が入れ替わり続けるようなものです。
それに気づいてから、套路の練習に取り組みますと、視線の変化が起こりました。
この時はどっちを見る、というのは、今まで曖昧にやっておりましたが、こっちを見るべし!という確信に変わりつつあります。
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