三尖相照と楊式太極拳

妻子供と共に通っている、なんちゃって楊式太極拳教室でも、三尖相照を意識してみました。

ふにゃふにゃしてよくわからん、と思っていた楊式太極拳が、一気に実戦武術っぽく思えてきました。

みなさん、なんかフニャフニャだという印象があるのは、三尖相照がなってなかったからだったのですねー。

というか、虚実分明とか円襠開胯とか上下相随とか、そのあたりもなくて、ただ脱力しているだけ、みたいな人が多いです。

こちらの教室で良く言われる、等速で動きなさいとか、頭の高さを変えないとかいう教えは無視しまして、日頃心がけている陳式の要領を当てはめて楊式の套路をやってみれば、なかなかに凶悪っぽく変貌します。

休憩時間は、娘と対戦しておりますが、お互いに太極拳の動きになってきました。

娘は、この前まで、長拳っぽく直線的なパンチキックでしたが、まとわりつくような攻防に変わってきました。

三尖相照を心がければ、単鞭とか雲手とか、使えますねー。

娘をゴロンと転がしたりしています。

私も、娘に足を踏んづけられたまま体当たりをかまされたりして、あやうくひっくり返りそうになったり。

お年寄りの健康体操っぽい雰囲気の教室ですから、後ろの方で勝手なことをしている我々親子は、異質です。

うわっ!? という目で見られます。

でも、これでこそ太極拳だよねえーと思えます。

力の弱い者、遅い者が、強く速い者に勝ってしまう武術が太極拳です。

そう信じて教室に通われている人もおられるようですが、実例を見ないことには、妄想のままですね。

小学生のうちに、その感覚になじんでおけば、将来、けっこうな達人になるんじゃないかと、期待しています。

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