基本が大切?

推手の道場では、ライングループで連絡を取り合っています。

連絡用ですけど、連絡するようなことはないので、私は、その日練習したことで気づいたこととか、ちょこちょこ書いています。

ここのメンバーは全員、推手を楽しみに来ておりますが、専攻しているのは、陳式、楊式、呉式など、みなさんバラバラなので、いずれにも共通する基本的なことしか言いません。

私の書き込みに、オバサマAさんから応答がありました。

「基本が一番大切だと思っています。」ということなのですけど、思っているだけで、それほど大切にはしていないよねえ、と思ったりして。

ここのメンバーは、練習量は多い方だとは思いますが、基本を大切にしている人って少ないんじゃないかという気がして、ちょっとイチビリ心が湧きまして、こんな風に書いてみました。

「一日の練習時間が3時間とすると、站樁と基本功で1時間、套路が1時間、武器と推手で1時間、毎日均等にはできないので、一週間で平均するとそのくらいになる、というのが、理想的ではないかなあーという気がします。」

すると、だれからも応答がありませんでした。

グーの音も出ない?

一日3時間というのは多いようではありますが、あちこちの教室を掛け持ちしている人が多いので、おそらくそのくらいは、練習できているんじゃないかと思うのです。みなさん。

でも、教室では站樁とか基本功とか、あんまり時間をかけないと思うのです。

そのあたりは、自分一人で取り組まなければ、時間をかけられないところですね。

一人でつっ立ってるとか、同じことを延々と繰り返すって、つまらんです。

でも、そのつまらん中に、微妙な変化を感じ取り、面白い!と思えるようになれば、站樁とか基本功にこそ、上達への道が潜んでいると気づけます。

私が、心底そう思えるようになったのは、実は、ここ最近です。

長年、站樁や基本功はおざなりにしておりました。

一応、ちょっとやってみるけど、月に何回かだけ、みたいな感じでした。

今は毎日、日の出を待ちながら站樁をしています。曇っていて、お日様が見えなくても、自分の体が整うのを楽しんでいます。

お日様待ちだと、まだかなーという気持ちが湧いてきますが、お日様が見えなければ、ただ自分の体の内部を思うだけです。それだけでも、10分、20分、楽しく立っていられますね。

基本功も同じようなものです。同じことを繰り返しているようで、一回一回の動作に変化がありますので、そこに上達を見つけるような気分でいます。

ほかのスポーツだと、当たり前じゃないでしょうか?

学生のクラブ活動でも、基本にかける時間の方が多いでしょうし、おじさんゴルファーも、コースに出るより、打ちっぱなしで基本を磨く時間の方が多いことでしょう?

私はさらに、歩いたり、自転車に乗っていたりするのも、基本功みたいな気持ちでいます。そしたら、基本功に取り組んでいる時間って、すごく多いということになりますね。

炊事洗濯掃除なんかも、そんな気持ちでやれば、練習になります。

ということを、私のマンション教室の生徒さんには勧めているのですけど、実践はなかなか難しいようですねえ。

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