推手はいつから始めるべきか

太極拳の修行は、套路と推手が車の両輪と言われますが、推手っていつから始めるのがいいか、意見が分かれるようです。

太極拳をやりだしたら、すぐに推手もじゃんじゃんやったらいいという意見もあるし、あるていどしっかり、太極拳の体を作ってから始めるのが良いという意見も聞きます。

推手は最初からするべき? 套路ができてから?

スグやる派は、推手も同時に練習したほうが、実際の使い方や勁の出し方をイメージしながら套路の練習もできるから、上達が早いという理由ですね。

たしかに、套路のモノマネだけでは、畳の上の水練、舞踊にも体操にもなりません。実際に泳ぎながら、フォームを作っていくという考え方も理解できます。

套路は後、という意見は、太極拳らしい動き方ができないのに推手をやると、勝ち負けにこだわって押し合いへし合いになって、ぜんぜん套路とは別の動きになってしまって、上達が遅れるということです。

これは、スイングのフォームもできていないのに、いきなりコースに出て、めちゃくちゃ叩いているゴルフ、みたいなものでしょうか?

少なくとも3年は、推手はすべきではないという話も聞きます。

推手は基本功ができてからがいいと思う

私自身は、推手をはじめたのが、太極拳を習いだしてから20年以上経ってからです。

最初に習った時、形ばかりの推手は教えてもらいましたが、ホントに形だけで、まったく推手と呼べるようなものではありませんでした。

推手はよく知らないまま、套路ばっかり一人練習の時期が20年近くあり、再び教室で套路を学ぶようになり、それから推手を本格的に学びだしたのが、ここ3年くらいのものです。

そんな私の感想としては、いくらなんでも20年もしてからってのは、おそすぎる、もうちょっと早くてもいいでしょう、ってところ。

もう少し、早くから推手の練習も始めていれば、もっと上達していたことは間違いないですね。

また、そんな私も、最近、初心者の方に推手を教えることはありますが、套路をろくに知らない人には、教えにくい、話が通じん、ニュアンスが伝わらん、勘違いされる、とも感じております。

推手ゲームで勝つことばかりがうまくなるというのも、太極拳を素直に学ぶということに関しては、弊害のような気もします。(実際にそんな人もおられますね。)

套路を完璧に、とまではいかなくても、基本功くらいはしっかり練った後に学んだほうがいいと思います。

ゴルフも、打ちっぱなしの練習場であるていどは基本を学び、コースに出たほうが楽しいでしょう。でも、いつまでも打ちっぱなしばかりで、コースに行かないというのも、人生損をしているような気もします。

いずれにしても、套路と推手どちらもしっかり教えてくれる先生について学ぶのが良いと思います。推手は知らん、なんて先生は、論外ではないかと…。

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