どうも最近、へんてこな修行法をやたら思いつくのです。
自転車を押して歩くというシチュエーションになりまして、自転車から降りて左側に立ち、両手でハンドルを持って歩くというのが、どうも太極拳的な姿勢ではないなあと思いました。
腰から上を、不自然に斜めにしないといけませんから、疲れるでしょう?
じゃあ、片手で持ってみたらどうだと思って、右手で、左側のハンドルを持って歩いてみましたら、おお、体を真っ直ぐにして歩けるので、楽です。
虚領頂勁、含胸抜背、沈肩墜肘、松腰松胯、尾閭中正、立身中正ですよ。
自転車で化勁の練習
問題は、片手で自転車の動きを制御できるのかどうかですが、これは化勁の良いトレーニングになりますね。
自転車はゆっくり動かしていると、右へフラフラ、左へフラフラと安定しませんが、そこは動きを察知して、軽くいなすように修正してやると、わりとまっすぐ進みます。
反応が遅れると、ハンドルが切れていって、右か左に倒れます。
まっすぐ固定! と頑張ると、手が疲れます。
自転車が進みたい方向に、わずかな時間差でついていって、離れないよう、引っ張らないようにするのがコツですね。
これは、ハンドルを握るよりも、軽く手を載せておくだけのほうが操作しやすいです。
握るとどうしても手の力に頼ってしまいますが、添えておくだけなら、自転車の動きに逆らわず誘導できます。
必要なのは、4両150gの力だけです。自転車を持ち上げるような、20kgもの力は不要ですね。まさに太極拳!
添えている手が、ふにゃふにゃにならぬよう、ちゃんと誘導の力が伝わる程度に残しておくには、ポン勁を意識すると良いですね。
しょうもない発見ですが、太極拳を理解する手助けにはなるんじゃないでしょうか?
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