垂直の力

このところ大刀の練習をさぼっていて、週一くらいしか振ってなかったのですが、ふたたび大刀のマイブームがきまして、熱心に振っています。

最近、推手をしている時に、まっすぐ垂直に働くべき力が、推そうという気持ちが出て、前のめりにずれて、勁が効いていない、という指摘をされたのです。ある人から。

勁を抜かれてスポーンと投げられたあとに、解説してもらえました。教えてくれた人は、太極拳の人ではないのですが、有名な人らしいです。世の中、実力者はたくさんいるもんだなあ。

それから、垂直の力を意識して練習するようになりました。套路でも推手でも。

自分では、まあまあ上下の力は整っているつもりだったのですが、まだ気持ちに押されて甘くなっているところがあったのですね。伸びしろいっぱいだ。

で、大刀の練習が良いと思うようになりました。力任せに振り回して、前後に力が逃げると、体の方が振り回されます。地球の垂直の力に従い、最大限に活用せねば、うまく振れないです。

練習に使っているのは、自作の樫の木の大刀です。重さは3㎏弱くらい。

これまでは、套路を一通り通しておわり、という練習でしたが、全舞花(あっちむいてこっちむいて右から左から上から下から全方向攻撃の動作)や、虎就地飛来(大刀の石突あたりを持って、水平に振り回す)など、基本的な動作を、ひたすら延々と繰り返しています。

すると、大刀の重みがどんどん体の中心に集まってきて、コンパクトになり、手の力はいらなくなり、垂直方向の力が圧縮されてきます。力が集中してくるようないいかんじになるのです。

套路を通すだけだと、なんだか右手ばっかり疲れていましたが、基本動作を延々とやっていると、どこも疲れなくなります。いつまでも振ってられそう。

武器も、こういう練習が必要だったのだなーと、あらためて気づきました。たぶんレベルアップしています。

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