安田先生の教室で、舌がどうあるべきか習いました。「舌抵上顎」の要諦ですね。
上の歯や、歯茎に舌の先っちょをつけておく、と教えられることが多いが、舌の面積の1/3から全体が、口の中の天井にピッタリとつくのだよ、というお話でした。
私も、あちこちで、「上顎につけておく」という程度に教わったような気がしますが、この頃の自分自身を振り返ると、ちゃんと先生の要求通りに、できていたなあと気づきました。
「舌を上顎につける」というのは、舌を意図的に押し付けるという感覚ではないような気がしています。
私の感覚としては、纏絲の働きが、口の中までに及んで、口の中が真空になっているような感じがするのです。
舌は、上も下も口の中にピッタリ吸い付き、張り付いて、隙間がありません。上下の歯も、吸い付くように合わさって、キシキシと鳴ります。
頭蓋骨と顎の骨は、一体となっているかんじですね。
あまりに吸引力が強いときは、歯と唇がひっつきすぎて、切れていたりします。真空の力、おそるべし。私はこれを「口中真空」という要諦にしてみました。(誰にも話しておりませんが、今書いた。笑)
陳沛山老師の本には、舌で督脈と任脈が繋がり小周天になる、というように書かれていますね。舌が口の中で浮いていたら、気の流れがそこで途絶えて、ダメってことです。
あんまり舌の位置など意識することはありませんでしたが、あらためて教わって、気づきを得たのでありました。
小周天のことは、まだまだそこまで理解と感覚が至っておりませんので、今後も修行に精進しますが、また一歩、達人に近づいていた!
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