陳氏太極拳の推手も少しづつ教わるようになり、道場や自宅でも練習しております。
しかし、進一退一なんかになると、なかなかできる人が少ないです。進一退一というのは、四正推手をしながら、前後に一歩ずつ歩くという推手です。活歩推手の入門編みたいなもんですね。前足同士が重なるのが、陳氏の特徴です。
まだあまり染まっていない新人さんに教えて、練習に付き合ってもらったりしておりますが、私と同じペースでできるようになるには、ちょーっと時間がかかりそうです。
で、一番の練習相手が、妻です。
妻はそんなに熱心に太極拳の練習をしているわけではないですが、なんだかんだ私に付き合わされているうちに、なんとなく上手になってきました。
基本からみっちりやってないので、いろいろ甘いのですけど、チンタラ練習の効果でありましょう。
長時間、前後に行ったり来たり繰り返しているうちに、わかってくることがあります。これも套路と同じで、形を覚えたらいいってもんでもないです。
歩く推手には、金鶏独立や白鵞亮翅、前堂拗歩、倒巻肱、六封四閉など色々な形が含まれます。そういうところを意識して、ゆっくりゆっくり繰り返しているうちに、だんだん体が練れてきます。
慣れない人は、歩くと隙間だらけになって密着をキープできないものですが、妻相手だと、わりとそのあたりが上手くできます。勁を途切らせずに、いったりきたりできます。これは夫婦仲円満のなせる業でありましょう。
型にはまった単純動作を延々と繰り返す練習ですけど、こういうことを飽きずにミッチリやってこそ、太極拳の神髄は見えてくるものだなあーと、つくづく思うのでありました。
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