太極拳の個人指導で、呼吸を意識するように教わってから、途切れることのない螺旋の揺らぎを感じるようになりました。
最初に立っているところから、準備式、起勢とつづき、套路の終わりまで、ずーっと揺らぎに乗っかって動ける感覚ができました。太極拳の套路には、ひとつながりの流れがありますね。
初心者レベルのうちは、呼吸は意識せんでもいいということだったのです。
まずは正しい架式で動くことに専念せよということで。
呼吸を意識するレベルになった今、正しい架式より生まれる纏糸の勁を感じられないうちは、呼吸を意識するとかしないとか、あまり関係なかったなあと、わかるようになりました。
とうとう、呼吸で纏糸をコントロールできるようになりました。
息を吸うのは、炭火に酸素を送って燃え上がらせるようなものです。螺旋の揺らぎを起こし、纏糸が働き、勁が生まれます。
推手でバランスを崩して、ヤベッ!と思ったときも、呼吸でリカバリーできます。套路練習も、定式から次の勢に移るキッカケは、呼吸で作るんだとわかりました。
站樁功も螺旋の揺らぎがなければ、あまり意味がないように思えてきました。じっと突っ立っているだけでは、5分でもしんどいですが、螺旋の揺らぎを感じていれば、30分でもあっという間です。
マンションの教室で、生徒の皆さんに、螺旋の揺らぎを意識するように言ってみました。
まだ正しい架式もできていない皆さまですが、意識を変えてみたらどうなるだろうかという実験です。
生徒の皆様は、私の指導の実験台でもあります。
がんばってはおられるけど、硬さが抜けずに浮いてねじれっぱなしの人とか、どっしり安定はしているけど、力みが抜けない人とか、とてつもなく理解力と物覚えが悪い人とか、いろいろです。
何がヒットするかわかりませんので、あの手この手で何でも試してみるつもりです。
さて、変化が起こるかどうか!?
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