昨年、双刀で出演させてもらった太極拳団体のイベントに、また誘っていただきましたので、今回は春秋大刀で出演させていただきました。
日頃は、やや重めの手作り木刀で練習しており、久しぶりに振った表演用のアルミ大刀は、なんかやりにくかったです。刃筋がでたらめで、ビヨヨンと不自然にしなったりして、変でしたね。
でも、あまりなじみのない武器だと思いますので、見ている人には気にならなかったと思うことにします。珍しさに喜んでもらえたんじゃないでしょうか。
大刀を担いでヒョコヒョコ歩く場面では笑い声が起きました。
陳正雷老師が、笑われるのを嫌がって短縮したといわれる部分ですが、ウケてるんだからいいよねえ。緊張と緩和だ。
この後、連続二起脚の見せ場がありますので、笑わせといて唸らせる、というのがいいと思います。次回は、何歩か余分にコミカルに歩いて、もうちょい笑いを取ろうと思います。
表演服は、いつもの白のスタンダードなのを着るつもりだったのですが、本番直前に、推手道場の道場長がやってきて、「これを着るべし!」と、ご自身が若いころに使っていたという、派手な赤い帯つきの黒色のをくれました。肩のところに、刀と剣のデザインのワッペンがついていて、なんかいかつい。
ええーっ、こんな孫悟空のコスプレみたいなの着るの!
しかも、パンツのゴムが伸びきっていて、履いても手を離したらストンと落っこちです。
しかし、お世話になっている道場主の期待に応えねばと思いまして、舞台裏で、常備しているサバイバルキットの針と糸で、帯が巻けるようにして、間に合わせました。サバイバルキット、初めて役に立った!
本番前に心を静めるつもりが、焦りまくりだ。
推手道場の皆様とも推手の表演をしまして、ヤラセ八百長で私が飛んでいくアトラクションを楽しんでいただきました。
達人役のWさんが、緊張していたのか練習の時より動きが固くて、若干わざとらしかったかも。まあ、昔やっていた少林寺拳法の相対演武も、こんなもんでしたわ。
前回より、バラエティ豊かにしようということで、陳式体験タイムが用意されていました。
参加者はだいたい24式か、規定套路を学んでいる人が多く、陳式はなじみがないから喜ばれるという目論見です。
10分くらいで、震脚と発勁について説明と実演と体験をしていただきました。
私の意図としては、震脚も発勁も、べつに陳式の専売特許の特殊な技じゃなくて、太極拳の基本的な動作の延長線上にあるんですよ、地団駄踏んだり、お尻を揺すったりするんじゃないんですよ、と伝えたつもりです。
すごく納得した! と喜んでもらえました。
ただ、観客席にいた妻の情報によると、「何言ってやがるんでぃ、すっこんでろぃ、べらぼーめ」的な小声のヤジが飛んでたらしいです。
げげ。アンチが出たか?
叩かれてメンタルに影響が出るのは嫌なので、今後は、よそでのこの手の講習は、無難なところで抑えておこうと思います。
望んでもいない人に、パラダイムシフトを与えるのは危険ですね。
これは思い寄らなかった学びになりました。
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