頭にペットボトルを載せて套路

太極拳教室もコロナでどちらもお休み、日曜日の公園に、大勢集まって、練習をしておられました。

屋外だし、2m離れていたら、まあ、問題ないでしょう。

この前までは日当たりのいい芝生の上で套路を打っておりましたが、暑くなってきたので、若葉の茂る木の陰に場所を移っております。

それでも、動いていると汗をかきますね。

一通りの練習の後、自動販売機で、ペットボトルのお茶を買い、一口飲んだあと、頭に載せてみました。

まっすぐ立てているかの確認です。

すると、それで24式の套路をやってみて! とのリクエストが。

陳式じゃ無理でしょ! という声があったので、では、陳式太極拳老架式一路を通してみようと思って、やってみました。(24式は覚えていないということもありますが。)

ペットボトルを頭に乗っけての套路、やってみればできるものです。最初の金剛搗碓の脚を上げるところで早くも、おおっ、歓声がありましたが、そのままずーっと、続けてみました。

斜行では、頭を傾けないように、本来の套路とはちょっと形が違いましたが、だいたい套路のままです。

斗勁の動作は入れず、公園で皆様がやっている時の3倍から5倍の時間をかけての、超スローモーな套路です。

途中、跌扠からの起き上がるところと、何回目かの単鞭のときに、油断して落としましたが、いちおう、最後まで頭にペットボトルを載せたまま通すことができました。

終わった頃には、もうほとんどの人が帰ってしまってましたが、ちょっと残ってた人には、拍手をいただきました。

こういうことも、やればできることなんだと思ってもらえれば、他の人達の刺激にもなるんじゃないかなーと思った次第です。

私自身、初めてのチャレンジでした。たぶん数ヶ月前ならできなかったと思います。

以前、娘を肩車して套路をやったことはありますが、あれは足腰の鍛錬のつもりでした。30kgの娘を担ぐと相当しんどいです。

しかし、ペットボトル程度の重さでは、筋トレにはなりませんね。

ペットボトル套路は、数ヶ月前に安田先生から指導を受けた、股関節を緩めて体重移動をする、ということを、日頃の套路練習でもしっかり意識していたから、できるようになったのだと思います。

公園で見かける、ほとんどの皆様の套路は、雑すぎます。勢いだけで、順番をなぞっているだけ、みたいな人は、こういう練習をやってみると意識改革になっていいんじゃないかなーと思います。

そういえば、見ている人から「肩が凝りそう!」という声がありました。

ゆっくり動くことに、肩にガチガチにチカラを入れるものというイメージを持っているようでは、ちょっと厳しいなあと思います。放鬆を理解されておられませんね。

そういう人も、実際にペットボトルを頭にのっけてみれば、開眼できるかもしれません。

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