幼児の音楽教育についての一考察

うちの娘が音楽会でピアノデビューしました。(写真はリハーサル時のもので、本番ではドレスアップしております。)

妻の所属しているピアノ教室主催の音楽会です。曲目は、ミッキーマウスマーチと、きらきら星。

ピアノ教室に通ったわけではなくて、妻が家で教えました。

初めてにしては、堂々たるものでして、バレエとかカンフーで舞台慣れしている効果と思われます。たいしたものです。

(幼児がピアノを弾いても、JASRACは押しかけてくるんでしょうかね?)

目次

楽譜を読むことのメリットと弊害

ところで、曲は、ママが子供に楽譜をみせながら教えたのでありますが、子供の頃から楽譜で曲を覚えるということについては、私はどちらかといえば反対の意見。

私は音楽の専門家でもないし教育者でもないので、素人のたわごとではありますけど。

 

実は私も小学生の頃ピアノ教室に通っていたことがあるのですけど、楽譜を見てその通りに弾くというのに嫌気がさして、やめてしまいました。

20歳を過ぎてから再び音楽を、今度はギターを始めたのですが、そのときは、耳で聞いたフレーズをギターで真似して弾いてみるというやり方で練習したのです。(タブ付きコード譜は見ましたけど。)

やりがいを感じて熱中したのが、チャーリー・パーカーや、マイルス・デイビスなど、管楽器のジャズのアドリブのコピーです。

さんざん聴きたおして弾きまくりました。

 

できるようになったぜい!と思って、雑誌でメンバー募集をしていたジャズバンドに入りまして、市民音楽祭とか、バーの飛び入りとかで、楽しんでおりました。

ドラム、ベース、ピアノ、ギター、ボーカルの5人編成のバンドでありました。

コードを刻むような伴奏は難しかったので、主に、単音のフレーズだけで参加しておりました。これだと、キーが変わっても、いかようにも弾けたのですね。

これはギターならではの得意技かも。黒鍵白鍵のあるピアノや、管楽器では、キーを変えて演奏するって難しいと思います。

 

こういう練習を積みますと、あまり知らない曲でも、聴いているうちになんとなくアドリブでできるようになります。

耳から情報が入って、脳内で指づかいに変換される回路が出来上がっていたのだと思います。

初見で知らない曲を弾くこと

そのかわり、私は譜面を初見で弾くというようなことは、まったくできません。というか、ヘ音記号の楽譜は、読むことさえできません。

これは、大学のピアノ科を出ている妻が得意でして、楽譜があれば、たいていの曲をスラスラと弾いてしまいます。さすがです。

 

ところが、妻は耳コピができないのです。

ドラえもんの歌みたいな、おなじみの簡単な曲のメロディラインでさえ、楽譜がないと、つっかえつっかえになります。一度譜面におとさないと、弾けない!

アドリブなんて、なおさらできない!

 

私も楽譜無しで、ギターソロでベース音から和音から全部といわれれば、じっくり取り組んで作って何度も練習しないと弾けませんけれど、メロディラインくらいでしたらサラさらっと弾けますね。歌うのと一緒です。耳で覚えている曲なら、たいていできます。

アドリブで崩して弾くのは、そのとおりに弾くより、なおのこと楽です。

そんな、私が簡単に思えることが、妻にはできません。

どうやら妻の場合、耳ではなく、目から入った情報が、脳内で音に変換されるようなのです。

それはそれでスゴイと思いますが、音楽の本質を考えた場合、それはどうなのかなあという気はします。

幼児には耳で曲を覚えさせるべきでは?

音楽会に出てから、娘はピアノにも興味を持ってきており、テレビでやっているディズニーの番組や、幼稚園で歌っている歌を、家でデタラメに弾いてみたりしています。

鍵盤を探り探り弾いているうちに、それらしくなってきています。

もちろん楽譜なんか見ていないわけでして、妻も最初は、楽譜通りに、なんて言ってましたが、そもそも楽譜のない曲を弾いているわけでありますから、まあ、いいかあ、というかんじになってきました。

盲目の天才ピアニストの辻井伸行氏も、耳で覚えておりまっしゃろ、ということで、妻もナットク。

リズム感は、おそらく妻より優れているような気もしますし、だんだんと、難しい曲もスラスラと弾けるようになってくるんじゃないでしょうか。

音楽の才能を育てるのには、楽譜に頼らず、耳に頼るべき、とおもうのでありました。

ちなみに、「このばんぐみは、タカラトミーと、ごらんのスポンサーのていきょうでおおくりいたします。」なんてところまで再現してますけど、それはいらないかな・・・

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