私の学んでいる太極拳の短棍(鞭杵)は、杖道用の杖を使って練習しております。
ちょっと長いので、私は、先っぽを切って、脇の下に入るくらいにしています。
毎日練習して、順番も覚えたし、まあまあ形はできてきたような気がしています。でも、中身が伴っているかと言うと、まだまだ修練が足りないような気もします。
目次
短棍を自作しました
先日、びわの木が育ちすぎてきたので、太い枝を一本切りましたところ、ちょうどいい感じの棒きれになりまして、とっても、振り回してみたくなりました。
長さはだいたい杖と同じにしましたが、太くて、結構重たいです。ズシっときます。1.5kgほど。(重いのは乾燥していない生木だからかもしれません)
びわの木は、白蝋樹みたいに、しなりはしませんが、樫の木ほど固くもないです。
この重い棒で短棍の套路をやってみると、なかなかに堪えますね。
(左が杖道の杖。右がビワの木の枝)
武器の重量
杖なら、軽いので、手首の返しなどでも振り回せないことはありませんが、ビワの丸太だと、そうはいかないです。
套路を3回も繰り返せば、腕が疲れて持てなくなりますね。
重力と遠心力に逆らうと、スムーズに振れなくなります。棒の動きに、自分のほうが従わないといけません。力任せではいけないということです。
私の学んでいる短棍の套路には剣や刀、槍の動きも含まれているそうで、たとえば翻身劈杵の飛び上がる動作は、重たい刀を振り回しているつもりで、というふうに教わりました。
軽い杖を使って、重い武器を扱っているフリをするというのは、今ひとつイメージしにくいですが、本当に重いビワの枝だと、本当にそのような動作にならざるを得ないです。
表演用の武器はそんなに重くないみたいですが(私はやったことがないです)、本物の剣や刀は、かなり重いそうで、武術として学ぶなら、重さにも慣れておいたほうがいいよなあ、と思った次第です。
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