内功重視に路線変更

地元で毎週通っている(毎週もいけていませんが)陳式太極拳新架式の教室での先生の指導が、だいぶん変化してきました。

站樁功のバリエーションが増えてきましたし、基本功も増えてきました。

「巨大な水飴の塊に突っ込んでいくように、引き抜くように」という、独特の言い回しで、内功を高めるための指導をされています。

「套路も、そんな気持ちでやりましょう。形は変になってもいいです」とか、「ここは刀を振っている気持ちで」みたいな表現もされます。かなり内側の感覚の話をされるようになりました。

この変化の原因のひとつは、たぶん私だと思うのです。

これまでは、「まあ年寄りがほとんどだし、無理なく楽しく、チーチーパッパの太極拳体操でも、長生きに役立てばいいでしょう」くらいに考えておられたのだと思います。聞いてないけど。

しかし、先生の指導を超えて、私がものすごくレベルアップしているし、最近は合気道から転向してきた若手も、ずいぶん熱心だし、こりゃ、今までと一緒じゃアカン、と考えられたではないかと思うのです。聞いてないけど。

もしかするとこれまでは、自分が学んできたことは年寄相手じゃ伝えてもしょうがない、と思っておられたのが、若手も入ったし、思い出して、引っ張り出して、教えてみようと考えられたのかもしれません。

これは良い傾向だと思います。

年配のご先輩方も、万年同じような練習で、なんの進歩もなく体を動かしてそれで満足、というわけではなかったと思います。けっこう面白がっておられますし。新たな刺激は良いものです。教える先生も面白く、教えがいがあると思います。

私がきっかけかどうかは、本当のところはわかりませんけど、もうしそうだったら、嬉しいことです。

もうひとつ通っている楊式教室の方は、先生に実力がないので、なんも変化しません。生徒は減る一方です。

私と先生を見比べて、生徒さんたちが教室に魅力を感じなくなって、他の教室に移っていく、なんて私が悪影響をもたらしている可能性もありまして、もしそうだったら、これはちょっと申し訳ないのですが、まあ、淘汰されてしかるべき、と冷たく見ている私もおります。

教室から、私を助教アシスタント的ポジションに置きたいという要望があれば、喜んで受けさせていただきますが、先生にも古参にもプライドというかメンツがありましょうから、それはないでしょう。おおむね無視されております。

その点、陳式教室のS先生は、けっこう私をモデルに、みんなに説明してくれたりして、おおらかなんです。私のベースが陳家溝のスタイルだとS先生もわかっておられるので、リスペクトしてくれているのかもしれません。(S先生は上海スタイル)

楊式教室の先生は、陳家溝がどうとか、そういう豆知識も持ち合わせておられないのです。実力のない蘊蓄親父はうざいですが、まるで蘊蓄もないというのもなあ…。

というふうに、ジワジワと地元にも影響を与えつつあるように感じております。影響のもととなっているのは、安田先生より学んでいる、ほんまもんの陳家溝の太極拳です。私はなんも、ひねったことはしておりません。

今年は初めて連盟の大阪府の大会に出て、いきなり金メダルもいただきまして、そっちのほうの評判は一向に耳に入ってきませんが(連盟のN先生がご自身のブログにちょろっと書いてくれてましたが)、多少でも、さざ波くらい立っていれば面白いなと思っております。

コメント

  1. 60代おやじ より:

    いよいよ「教室」開校ですね。

  2. パパだよ より:

    おやじさま、ありがとうございます。

    自分で主宰するとしたら、ボランティアで、10人くらいまでと思っておりまして、勢力団体みたいにはなりたくないと思っております。まあ、今のまんまですね。

    ちょこちょこ呼ばれて、講習みたいなのならいいかなあと思ってはいるのですけど。