太極拳の骨盤の感覚

仙腸関節が動き骨盤が開き、肩甲骨の間くらいの背骨と肋骨の隙間(部位の名称がわからない)が開く感覚を得てから、身体操作の感覚が変わりました。

前回、これで色々なことが可能になるかも!と書きましたが、何か新たなことができるようになるというより、これまで励んできたことが、ちゃんとできるようになったという感覚です。

たとえば、套路の一番最初の準備式で、左足を横に開くところ、安田先生からいきなり「ちがう!」と指摘され、先にさっぱり進めなかった意味が、理解できました。

懶扎衣で右足を大きく広げるところ、股関節が引っかかるような感じが時々あったのが、なくなりました。

蹬一跟などの足技、やりやすくなりました。

抖勁がとても自然な感じになりました。

懐がすごく広がったような気がします。

なんといいますか、名人のイメージは頭にあれども、自分自身では再現できてない、しっくりこない、という状態から、あ、できた、と進化したような気分なのです。

だいぶん前に書いた気もしますが、高校少林寺拳法部の記念行事で見た、カンフーアトラクションが、物まね上手だけども香港映画のカンフーとは何かが根本的に違う、と思っていた原因の一つがこれでしょう。(もうひとつは纏絲だと思ってます)

太極の門が開いた!というかんじがします。

ここからが本格的な達人への道が始まるなあ、という気がするのです。

山登りで言えば、ベースキャンプに到着した、みたいな。

クルマで喩えれば、市販の乗用車から後部座席とエアコンをとっぱらって、バケットシートに4点式シートベルトを入れて、タイヤとダンパーとマフラーとブレーキとクラッチ板を交換して、ディフィレンシャルギアをロックして、スポット溶接増ししてロールバーを入れて、電気配線も総入れ替え、みたいな。

つまり、準備が整った! ってかんじがするのです。

これからの鍛錬、学習、研究が、ますます楽しみです。

どうやったらそうなりますか?という質問がありそうなのであらかじめお答えします。

地道な練習を、正しい方法と正しい意識で、毎日時間をかけて、10年くらいやる、ということになりましょう。

 

コメント

  1. 60代おやじ より:

    はい。分かりました。