腰が主宰するグネグネ体操

マンション自治会の太極拳教室の生徒さんが、どうにも体が固いのです。

股とか肩とか、関節の可動域は、この2年でだいぶん広がってきましたが、胴体の動きがぎこちない。

んで、胴体を揺らす練習をしてみました。

まずは、腰をまわします。フラフープを回すみたいに、グリングリンと。

腰を回すのにつられて、胸をあたりも回してみましょう、とやってみました。鳩尾あたりが、腰の回転に少し遅れてついていくかんじです。

股関節も同じように、腰についていきましょう。体の真ん中の線を中心に、3つの惑星が回っているみたいな感じです。

さらに、肩というか両脇あたりも、若干遅れてついていくように回します。おなじく膝も股関節につづいて回します。これで5つの惑星になります。

さらにさらに、首です。ラジオ体操(第一と第二の間)みたいに頭をグリングリンするのではなく、頭頂は天に引き上げたまま虚霊頂勁は守ります。下は足首です。これで7つの惑星です。

さらにさらにさらにコメカミのあたり。上の頭蓋骨とあごの骨の繋がっているあたり、ここは実際には全然回りませんけど、そんなイメージで。これで8つの惑星です。

腰がリーダーとなり、体の上下がついていって全身が揺らぐ感じですね。

リーダーを交代します。胸が主宰して他の部分がついていく。股関節が主宰する。首が主宰すれば、首から下が振り回されているみたいです。頭が主宰すれば、歯のかみ合わせが臼のように回されてギシギシ鳴ります。(イメージです)

足首が主宰すれば、地震の横揺れみたい。体は免震構造の高層ビルのようです。

逆回しもやります。汗をかきます。

これはなかなか良い運動。体が柔らかくなる気がします。

生徒の皆さんには初めてやってもらいましたが、私は日の出の站樁功の時によくやっています。

主宰交代とかは今回説明してはじめて意識しましたけど、気持ち良いです。

そういえば以前、太極拳では縦の軸は 5 つ、横の軸は 7 つあると聞いたことがあります。具体的にどこが軸なのかは聞いておりませんでしたが、横の軸というのは、今回やった部分ではないでしょうか。

上記だと8つですが、コメカミは微妙な感じがするので、そこは抜いて、首、肩、胸、腰、股関節、膝、足首で7つ、なんとなく腑に落ちます。

なお「腰」(yao)というのは、日本語では骨盤当たりのイメージですが、中国語では骨盤と肋骨の間くらいのことですね。部位というより、お互いに回転する二つの部位が接触している平面という概念だと聞きました。自動車のクラッチ板の合わさっている面みたいなかんじ?

(このオートマ時代にクラッチといってもわかりますまい)

首も同じで、頭と胴体をつなぐパーツというより、頭部と胴体の接続面という概念らしいです。

そう考えると、太極拳で言う「腰が主宰する」という意味も、なんだかイメージが変わってきます。

そこらへん、私もまだ理解が及んでおりませんけど、とりあえずグネグネ体操で、生徒さんの体をほぐしていこうと考えております。

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