気でスプーン曲げ? その2

太極拳の道場の先輩が、またスプーンを持ってこられました。今度は、100均の安物より、もう少しマシという代物です。

さらに、「気でスプーン曲げ」とかいうタイトルの怪しげな本まで。

その本に乗っている写真は、スプーンが、もうグニャグニャに曲がっていて、スプーン同士が絡み合っていて、凄いことになっていました。

うわー、こんなふうになるものなのかー、と思って、私も試させてもらったら、こんなふうになりました。

推手をやった直後で、勁が高まっていたからか、特に力を入れずとも、グネグネと、ふた巻ほど簡単に巻けました。

ちなみに後ろのちぎれているのは、N先生が、曲げたり伸ばしたりしていて折れたものです。

N先生も、気で曲がる説は疑問に思っておられるようで、「割り箸を割るのに、気とか関係あるかあ?」と言っておられます。

「曲がらない人って、曲がらないって、思い込んでるのと違うか?」とも。

そうですね。スプーンは曲がるものです。焼入れもしていない、柔らかい金属なのですから。鋼鉄じゃないのです。

割れないと思いこんでいたら、きっと割り箸も割れないと思います。

曲がると思っていたら、サバイバルナイフも曲がるはず。…か?

やっぱり、スプーンが曲がったのは、筋肉のエネルギーを効率よく伝える体の構造を、意図的に作るという訓練によるものだと、私は考えております。

筋肉のパワーが最大限に出力されても、それを上回る強度のあるものは、やはり物理的に無理だと思います。

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