私は大阪在住でして、いっとき京都に住んでいたこともありますけど、46年間ずっと関西です。
標準語は、話し方教室で、書き物を読む訓練は受けましたが、むつかしいですねー。
字面を追いかけるだけなら問題はないんですけど、アクセント・イントネーションの使い分けがむつかしいです。
「豆腐を一丁、買ってきてください。」というような、一見、関西も関東もないようなセリフも、声の上がり下がりが、まるで逆になります。
そんな私は、テレビドラマに出てくる関西弁、ちょうど今NHKでやっている「べっぴんさん」の神戸の言葉にも、すごく違和感を感じます。大阪弁と神戸弁では、語尾変化などちょっと違いもありますが、イントネーションはそう変わりませんので、妙だなあ~と思ってしまうんですよねえ。
特にナレーション、語りの菅野美穂さんのイントネーションはちぐはぐしていて気になります。(楽しく見させてはいただいております。すみません。)
自然な話し言葉と、ドラマや演劇で話す大げさな表現とでは、当然言葉遣いは違いましょうが、しかし、イントネーションの違いは、どうしてもパッチもん臭くって、あきまへん。
「儲かりまっか? ぼちぼちでんなー。」などという言い回しというより、「豆腐一丁」というような、高い低いの違いなんですね。
私が標準語をうまく話せないように、関西圏以外の出身の俳優さんが、関西アクセントで話すのは難しいのでありましょう。
関西人は、標準語は聞き慣れておりますから、妙な関西弁で語られるより、普通に標準語でしゃべってもらったほうが、素直に見ていられるかも。(それはそれでたぶん文句つけますが。)
標準語は聞き慣れていても、変な大阪弁は聞き慣れていないのであります。
前に「あまちゃん」をしていた時は、東北弁には違和感を感じませんでした。それは、私が東北弁を全然知らないためでして、地元の人がどう感じていたのかはわかりませんね。
だから関西圏以外の視聴者には、変な大阪弁も気にならないのかもしれないですけど、大事なとこだと思います。
ドラマ作りには、いろいろ苦労はおありでしょうが、言葉遣いは演技の上手下手と同じくらい、インパクトがあると思いますんで、もっと練習していただけると、テレビを見ている関西人は、変なところに気を取られずに、もっと素直に楽しめると思います。
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