嚙み合わせと呼吸と体術

以前、「口中真空」という太極拳の要諦を勝手に作りました。誰にも言ってないけど。笑

その真空になった口の中の歯の噛み合わせについて。

口中真空は、舌が上顎に張り付いて、口の中に隙間がない状態を説明しているつもりなんですが、口の中にまったく遊びがないわけではなくて、上の歯と下の歯の噛み合わせには、多少の遊びがあります。

ギシギシできる程度。

この嚙み合わせの遊びが、太極拳の体術では、まあまあ重要ではないかなあ、という気がするのです。

まったくガチッと噛み合って、頭や顔がぜんぜん動かないと、呼吸で胴体に開合が起こるとき、やりにくいと思うのです。

噛み合わせの余裕があることで、上顎と下あごの位置が微妙に調整できて、体が沈んだり起き上がったりするのにあわせて、頭から胴体が伸びたり縮んだりします。

実際にギシギシとは鳴らないですが、キシキシというかんじです。

套路の練習でも、推手をしているときでも、噛み合わせの遊びが生きているように思えます。

こんな感覚の話は、聞いたこともないし、読んだこともありませんので、私だけの感覚かもしれません。

そのうちまた変わってしまうのかもしれませんので、現時点の感覚として、記録しておきます。