前回、剣と刀の部で金メダルをいただき、ひきつづき男子陳式太極拳の部で、第3位銅賞をいただきました!
着々と、娘のメダル数に追い上げております!
優勝の人とは、0.21点の差でした。惜しい!
というか、全員が8点台で、小数点以下の競り合いですね。シビアな世界だなあ。
私が審査員だったら、おおっ9点! とか、ハイ3点とか、そんなかんじで採点すると思うのですけど。
陳式太極拳は、3分以上4分以内に套路をまとめて表演するという「自選套路」でした。
自分で上手に構成する自信がなかったので、最近、安田先生より指導いただいている老架式二路を、そのまんまやりました。
練習では、ちょうど時間内でおさまっておりましたが、本番では、経過時間を知らせるホイッスルの合図と同時に終了しまして、制限時間カツカツの短さでした。
焦って走ってしまっていたようです。(三線の発表会でも走りがちなんです)
コートは、二人同時の表演でした。
最初は、落ち着いてゆっくりやろうと思ってたら、最初の単鞭までいく前に、もう一人の人がどんどん進んでいて、自分の時間配分が不安になりました。
途中からスピードアップ、最後の方は、猛スピードになりまして、終わったのは、私の方が圧倒的に早かったです。
掃腿の時に、マットに引っかかって、カンフーシューズの踵が脱げてしまい、スリッパ状態に。
これまた焦りましたが、なんとかごまかしつつ、勢いを緩めず、跳躍もこなして無事、おしまいまでたどり着いた感じです。
なんとか再び表彰台に立つことができました。よかったよかった。
さて、他の人を評価できるような立場ではありませんが、感想です。
トップクラスの人は別として、多くの選手が纏絲で動けていないなあと思いました。手打ちだったり、床を蹴って飛んだり、踏みつけて音を鳴らしたり。
発力動作を表現しようとして、不自然な動きになっています。私も長年そうでしたから、気持ちがわかって、見えてくるのですよね。
高校生の時に少林寺拳法部のイベントのアトラクションでやっていた、物まねカンフーアクションと同じ風に見えました。
その点、発力動作のない楊式太極拳の人の方が、内功が練れていて、レベルが高かったのではなかろうかという気がします。楊式は、あまり詳しくないので、良いように見えただけなのかもしれませんけど。
自分自身の評価としては、まあまあ内功で動けたとは思いますが、とても雑でした。勢いだけやったなあー。
優勝者の表演は、とても丁寧で美しいです。
チャンピオンになるためには、ああいうスタイルを目指さねばなりますまい。
でもまあ、表演で成績を残すことは、私の太極拳人生の目標ではありませんので、今後も表演用の練習をすることはないですね。
日々、地味に、武術の鍛錬と研究に励みます。
大会は、年に一度のお祭り気分で、来年も参加させていただこうと思います。
コメント
先生! 本当に凄いです。
表演目標で練習していない上に初参加。
それで1位と2位(しかも誤差と言っていい程の僅差)。
やはり本物の威力ですね。
しかし素人ながら、表の動きの奥にある勁を見抜く「表演競技の審判」の
眼力も凄いと感じました。
60代おやじさま
ありがとうございます!
どうやら小数点以下が、事実上の点数のようでありまして、僅差というわけでもないようです。
採点システムがよくわかりませんけど…。
勁が見えるのは、日頃、推手をやっているからだと思います。
強そうやなあーとか、フッ、チョロいな、というのは、形の美しさより、勁のあるなしで判断できますね。
「表演競技の審判」が、はたして内功を採点基準に入れているのかいないのか?
採点表のチェック項目がどうなっているのか、ちょっと興味がありますね。
後で聞いたところ、靴が完全に脱げていたら減点対象だったようです。
宙ぶらりんで、ごまかし切ったのを褒めてくださいませ!