日中武術交流40周年記念「武縁喜楽」というイベントを見に、大阪国際交流センターに行ってきました。
有名な武術家も出ているということだし、私の通っている太極拳教室の先生方も出演されておりましたもので。
日中の国交正常化のあと、太極拳が日本に伝えられてから40年というのを記念する大会ということらしいです。
日本での太極拳の歴史って、わりと浅かったのですね。意外。
ところで、太極拳の大会というと、だいたいにおいて延々とおんなじ套路を見続けなくてはいけないものです。
自分の子供がでているのらなら、ともかく、知らない人の演武をだらだらと見ているのは途中で嫌になります。
しかし、今回のイベントは、最後まで飽きることなく、なかなかの感動を持って観ることができました。
というのも、単なる表演大会ではなくて、ショー仕立てになっていたのです。
ゆったりした太極拳ばかりでなく、途中にハツラツとした長拳や、フィギュアスケートを思わせるような扇子を使った美しい表演、迫力ある棒や三節棍がでてきたり、可愛らしい子供たちのバトルもあったりして、メリハリ、緩急、陰陽がありました。
出演者が本格派というか、名の通った武術家だそうだし、女性陣がみな美人というのも目を離せないところでありました。
照明や音楽などの演出も素晴らしかったです。
背景色がどんどん変わっていき、音楽も、中国の胡弓みたいなのばかりじゃなくって、ポップなのや、ジャジーなのや多様で、しかも、表演の雰囲気にバッチリあっていて、あたかも、カルロス・サウラ監督のフラメンコ映画を見ているようでありました。
途中で君が代や、中国の国歌みたいなのが流れたり、沖縄民謡の演奏があったり、この頃の国際情勢を鑑み平和を願っているような意図も感じられて、よかったです。
沖縄民謡と太極拳って、なんだかピッタリあっていて驚き。
もうひとつ関心を持てたのが、私も馴染んでいる陳式太極拳がたくさん出てきたことです。
陳式って、やっている人の少ないマイナーな太極拳だと思っていたのですが、今回の武縁喜楽では、なんだか全員が嗜んでいるくらいの勢いで、最初から最後まで、陳式漬けでありました。
日頃はなかなか名人の表演を直接に見る機会はないので、たくさん見れて良かったです。
今の私は、楊式太極拳の套路と、推手を学んでおりますが、また陳式太極拳も本格的に習いたくなってきたのでありました。
大会後、影響を受けてハッスルする我が娘。
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