合気柔術と太極拳

日曜日の大仙公園に太極拳愛好家が多く集まっておりますが、このところ、新しいメンバーも増えています。

これまで年寄りばっかりだったのですが、私と同い年が二人増えました。

ひとりは、合気道で体を傷めたことがきっかけで、太極拳に興味を持ち、私も所属している地元の陳式新架式の教室に通われるようになったNさん。

もうひとりは、以前お邪魔しました合気柔術道場におられたKさん。台湾式の太極拳も、ちょっと経験があるとのことで、特に推手に関心をお持ちだったので、誘ってみたら来られました。

先日、お二人が初顔合わせだったので、私が紹介しようとして、「えーこちらは、Kさん、合気柔術を…」と言いかけたら、ふたりとも、「あれっ」とかいって、親しげに話しだされまして、どうやら以前同じ道場におられたお友達同士でした。

お二人同い年で、私も同じ。

奇遇やなあ~、世間は狭いなあ~。

せっかくなので、合気道の技も見せてもらいながら、推手の練習をしました。私もこのところ擒拿の研究にいそしんでおりますので、関心があります。

おどろいたのが、関節技じゃないですが「入り身」という技法。

間合いなど違いはあるようですが、動きや力の流れが、太極拳の単鞭や懶扎衣と同じかんじなのです。

似てますねえ~。奇遇ですねえ~。

密着したところで、下向きの力が働く、太極拳用語でいえば按勁が働いて、相手を崩してしまうところが、実に同じメカニズムでした。

これ、太極拳をやっている人が、案外わかってなかったりします。

懶扎衣は、単純に掌で打つとか、推すだけだと思っている人が多い気がします。

もちろんそのように使うこともできましょうが、按勁があってこそ、効果ある技になります。

Kさんは、太極拳は合気柔術に似ている!と言われ、私は、合気柔術は太極拳に似ている!と思いました。

歴史的なつながりがあるのかどうかは知りませんけど、人体の構造をうまく使うという点を突き詰めていけば、似たような動きになるのかもしれませんね。面白いです。

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