百田尚樹の「クラシックを読む」を読み、回転すし屋で醤油と甘ダレを間違えて、ショパンの「雨だれ」を弾こう!と閃き、一応、楽譜(というか指の位置)はすっかり覚えまして、つっかえつっかえ弾き出して、メインテーマのところは結構上手になってきたのですが、はじめの雰囲気の変わるところで、毎度もたついて、上手にできません。
気分を変えて、もう一曲、昔から好きだったドビュシーのアラベスクにも手を出してみました。
だいたい、カンカン照りの真夏に「雨だれ」はなじみませんでしたね。
アラベスクは、オールシーズンOK。フワフワした不思議な感じが好きなのです。
ピアノで弾こうとしたことはないのですが、高校生の時に、マイコンに打ち込んで、自動演奏させようとしたことがあります。
しかし、ピピピピと音階はなぞるんですが、まったくあの感じが出なくて、あきらめました。
30数年の時を経て、ピアノでチャレンジ!
無謀だなーと思いましたが、それが案外うまく弾けそうなんです。左手と右手が、ぴったりユニゾンしていなくて、というか、ずれっぱなしのところ、そこが一番難しそうに思っていたら、そこが一番先に弾けるようになりました。
揺らぐ感じが、なじみます。カチッと同じテンポで合わせるところの方が、難しいです。
楽譜を解読して、YouTubeで確認して、わからないところは妻に教えてもらって、ボチボチ毎日弾いているうちに、いい調子になってきました。
揺らぎとかうねりみたいなものは、どんな曲にもあるんでしょうけど、ドビュッシーはひときわ顕著なように思います。新架式のようなものでしょうか。するとバッハは老架式?
こういった揺らぎ、うねりは、マイコンじゃ無理というか、最新AIやスーパーコンピューターでも、まだ表現できないのじゃないかと思います。楽譜には表れないものだし、プレイヤーによっても、違うものです。
自動ピアノは、間違えないし、もたついたりしないし、完璧な感じがしますが、味気ないものです。
いやしかし、もしかすると、最新AIは、人の癖とか息遣いまで学習して、再現させることができるかも?
ロボットに太極拳はできないだろうと思っておりますが、これも、そのうちできるかもしれませんね。気とか勁とか内功とかの再現って、どういうメカニズムになるのか想像もつきませんけど。
逆に考えると、気とか勁とか内功のない太極拳は、できのわるいプラモデルのロボットみたいなもので、太極拳とはいいがたいなあとも思います。いや、上下相随とか立身中正なら、ロボットもちゃんとできそうなので、ロボット以下ということに…。
話が太極拳になってしまいましたが、次の音楽発表会までに間に合いそうな気もしますので、アラベスクの練習もがんばっときます。
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