バレエ リーズの結婚

3歳の時よりバレエを習いに行っていた我が娘が、今年初めて、発表会にエントリーせず、観客席で一緒に観覧しました。

発表会の出演者はレッスンが増えるので、受験勉強を優先させたみたいです。家で、YouTubeを見ている時間を削れば、レッスン時間くらい捻出できるような気もするがなあ。まあ本人の決めたことです。小学6年生は、バレエ教室でも、お姉さんの方なので、後輩の面倒は見たりしているみたいです。

個人個人の発表があって、劇は「白雪姫」のショートバージョンと「リーズ」でした。

「リーズ」とは「リーズの結婚」ともいうようですが、コメディです。これまで見たバレエ劇とずいぶん雰囲気が違ったので、先生が作ったオリジナル作品かと思いましたが、実はバレエ劇の元祖みたいな演目らしいです。

もともとバレエって、コメディから始まったんですね。知らんかった。

リーズという名の美しい娘がいて、貧しいけれど男前の恋人がいて、しかし、リーズのお母ちゃんは、金持ちのボンボンと結婚させたくて、ボンボンと付き合わせようとするのですが、リーズは嫌がり、村人たちはリーズの応援に入り、お母ちゃんに木靴を履かせてタップダンスを躍らせたら、ご機嫌になって、恋人との結婚を許す、という他愛もない話。

お母ちゃん役を、バレエ教室の先生が演じておられてました。普段、かわいらしい先生が、口やかましくおせっかいで我儘なババアを演じるのが、面白いんです。リーズをお尻ぺんぺんしたり、恋人に嫌がらせをしたり、けったいな動きで、笑わせてもらいました。

そしてやはり、踊りはピカイチだなあと思いました。生徒さんたちも上手なんですが、キレがあっても力みはなく、楽しい感じを出されて、観客を楽しませ、さすがやなあーと感服いたしました。

金持ちのボンボン役の男性ダンサーも、いい味を出しておられました。赤い傘を持って、へんてこな踊りをします。ジャッキーチェンの酔拳みたいですが、イメージは、赤塚不二夫のキャラクター、ハタ坊です。

ガタガタのへんてこな踊りに見えて、あれをやるのは、普通に踊るより大変なんじゃないか?という気もしました。

男性ダンサーは、客演専門のプロなんでしょうかね? しらんけど。

バレリーナってすごいです。あれだけ激しい動作を、息切れもせず、ずっとやっているんです。全身の繋がり感、躍動感、安定感、力強さ、軽さ、半端ではありません。しかも、パートナーを軽々と持ち上げたり、くるくる回したりするんです。

拙力じゃ無理。纏絲の勁が抜群です。

太極拳もあのくらいの身体操作ができていれば、相当なレベルでありましょう。

以前、異流派推手交流会の親睦飲み会で、武術の上手な人の動きは読めるので対応できるけど、ダンサーを敵にしてはいけない、というような話を聞いたのですが、ほんまやなあ、と思った次第です。

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