つよい!24式太極拳「四正四隅」の秘密 感想

池田秀幸著「つよい!THE24式太極拳「四正四隅」の秘密」という本を、本屋で見つけたので買ってみました。

今年(2017年)の7月に出た本ですから、最近ですね。

大雑把に内容をいうと、24式太極拳の用法を著者の独自の見解を加えて、写真で解説しているというものです。

著者が、もともと空手家だったというのが面白いところ。

空手にはなかった概念とか、体の使い方に惹かれて太極拳にハマったという感じで、私ももともと、少林寺拳法から始めて太極拳にハマっているものですから、共感、納得できる部分が多いです。

 

たとえば、太極拳の蹴り技って、空手や少林寺拳法とは全然違っておりまして、私は、ずーっと意味がわからんまま、形だけの套路を繰り返しておったんですけど、この本で、なるほど! と理解しました。

登脚(とうきゃく。本当は足偏に登)は、ただ足をゆっくり上げてポーズを取っているのじゃなくて、ちゃんと効果のある蹴り技なのでした。相手の体にカカトがメキッとめり込んでいくイメージができると、套路のときも、足がびしっと、決まりますね。

 

今、私は推手の練習で、相手の勁を受けてずらして返すという練習をしておりますが、著者は「折り返し」という独特の言い回しをされています。

この表現はなかなかわかりやすいです。中国語で、ポン、ジー、リー、アン、なんていわれても、いまひとつイメージしにくいですが、「折り返す」といわれると、おお、折り返すのね、という感覚がつかみやすいというか。

 

ただ、この本に書かれていることって、ある程度、套路も練習して、推手もやっている人でないと、理解できないんじゃないかなあと思います。

太極拳を始めたばかりの人とか、ほかの武道の人が、太極拳の秘密を知りたいと思って読んでみても、ピンと来ないと思います。

長年のキャリアがあったとしても、健康体操として、套路だけしか練習していない人にも、わからんのじゃないかなあ。

他の武道から太極拳に入ってきて、しばらくやっているけど、なんかようわからん、という、私みたいな人にピッタリ。

そんなニッチなニーズ、あるんかいな、という気もしますが、そんな人におすすめです。

 

面白い練習方法が巻末で紹介されておりまして、これ、なかなかよいです。さっそく、保育園児の娘とやっております。

ひとつがスポーツチャンバラ。これは、以前から、新聞紙を丸めて作った剣で、叩き合いをしておりました。打ち合いの距離感やタイミングを掴むトレーニングになります。

足の踏み合いと、額にタッチ。これは娘とだと、リーチが違いすぎて練習になりませんけど、防御と攻めが入り乱れて手さばき足さばきの良い練習になると思います。

娘が一番面白がったのが、タオル取り。襟元にタオルの片方を突っ込んで、ネクタイみたいにぶらりと垂らして、取り合いをするのです。

足さばきも必要ですし、手を滑らして防御と攻撃を同時に行う感覚が養われますね。背中側に垂らすと、背後に回り込むため、さらに難しくなります。

本では紹介されてませんでしたけど、お尻から尻尾みたいにタオルを垂らすと、子どもは喜びます。

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