自動車販売会社の営業マンって、だいたい雇われ根性丸出しです。
ひでーのは、出勤して、営業に出てきまーすと喫茶店に行って、夕方帰るという営業マン。それで、会社の体制が悪いとか、売れる車がないとか、文句ばっかり言ってます。こんなやつは一生うだつが上がりません。
トップセールスは違います。
私の同期の新車の営業マンで、すげー奴がいました。
車検の数を取るために、なんと自前で代車を用意しておりました。
ノルマ達成のために、自腹でクルマを買う奴は珍しくなかったですが、自腹で代車を用意する奴は珍しい。
代車があればなあー、と要望があった時に、会社で用意している代車が貸出中のことが多くて、客を逃さぬために自分で用意したんだそうです。
下取り査定も、普通じゃなかったです。
普通の新車の営業マンは、査定書に従い、あらかじめ決められた枠内で商談し、値段が厳しければ所長に相談し、所長は査定科に相談し、査定科は最後の砦の業販科に相談するんですが、彼は間をすっ飛ばして、いきなり業販科に相談を持ってきてました。
ルール無用ですね。
そして、交渉は実にねちっこかったです。
舐めるような美しい車だからさあ~という言葉に騙されて、なんど査定アップしたことやら。ヤツにとって、自分の成績が一番、業販課が損しようと、しったこっちゃのです。
しかし、よく売るもんですから、営業所の所長には可愛がられて、成績もよくもらっていたみたいです。
ずっとトップキープでした。
まあ、やっかみはあったみたいですが屁みたいに思ってたんじゃないでしょうか。
よその会社では、下取り車を自分で個人的にさばいていた営業マンもいたようです。社内の査定で折り合わない場合は、自分で高値買取して、売りさばいてたって話です。
ただしこれは、法律的にも、道義的にもいろいろ問題がありますんで、危ない橋ではあります。
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