レベルアップな練習

太極拳の練習の段階が一つ上がりました。

新しい形、新しい武器、推手の技法とか、そういうのを習いだしたという意味ではなくて(そういうのも習いだしているのですが)、それらではなくて、中身の話です。

ステージがアップしたのです。

太極拳は、相手の力、地球の力を借りる武術だといわれます。

相手の力はわかりますが、地球の力? これまでは、引力くらいしか思いつきませんでしたが、もっと深遠で壮大な世界を感じるレベルになってきました。

引力とは、どういうものか?

というところから、回転と揺らぎ、磁性という話がありまして、それは地球上に存在するものすべて同じメカニズムで成り立っており、人間もまた同じである。自然の波長は、地球の波長であり、自然の音や空気の流れを感じ、自分自身の体の波長を感じて、合わせて動くと、地球と同じく、回転と直線運動が発生する。

なるほど、これが地球の力を借りるという意味なんだなあと、私は理解したのであります。

太極拳では、聴勁と呼び、纏絲、内勁と呼んでいるということです。

(数字の話とかも色々関連します)

太極拳初心者にこんな話をしても理解できないと思いますが、私は、あーなるほど、と理解できました。

わかるかなぁ、わかんねぇだろうなぁ~。

脳みそでの理解でなくて、感覚で、ああ、わかるなあーというかんじです。

私がようやく、そのレベルまで、達してきたということでありましょう。

ですので、先生もようやく、そういう話を教えてくれたのだと思います。

グループレッスンでは聞いたことなかったです。

おお、認められている!?

(聞いていたのに理解できてなかった可能性は、無きにしもあらず)

套路の練習は、今までと同じことをやっていますが、内勁を感じながら、ということになってきました。

これまでは、体内に湧き起る纏絲の感覚が内勁なんだと思っておりましたが、さらに広くて深いレベル、大自然の波長によって動くというレベルがあったのだなあーとビックリです。

こうなると、体が勝手に動き出しているような感じがします。先生の動きにも、ピタッと合ってきます。

套路だけではなく、推手でも同じですね。

これまでは、相手の動きに合わせよう、捨己従人! と思っておりましたが、自分の内勁に従う、つまりは自然の波長に従う、というレベルがあるのだなあと、感じました。

推手の場合は、まだ、ちょっと感じるだけで、地球の波長に合わせている! という感じはないです。

まだまだ我が強いし、相手の気分(闘志とか)の影響をモロに受けます。

修業の道は、果てしなく長いですね。

わかるかなぁ、わかんねぇだろうなぁ~!イエーイ!

(瞑目合掌 松鶴家千とせ師匠)

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